2001年07月21日

オクノ修さん、お元気でしょうか週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

オクノ修さん、お元気でしょうか週間

7/14(土)
何故かぼくに、ジョージ・オカザキ氏(ロスアンジェルス在中)をリーダーとする、おかしなおもちゃを作るチーム「ラウンジ・ファミリー」(http://www.LoungeGo.com)から、幾つかのおもちゃとCD-ROMが届いた。率直に「面白い!」。ローファイなキッチュな世界。世界中に、いろいろな優秀なアーティストがいらっしゃるなぁ、と実感。

7/15(日)
渋谷タワーレコードで、ノアルイズ初のCD『シックス・ピーセズ・フォー・ダンシング』発売記念ストア・イベント。ものすごく一杯、みなさんに集まって頂き、熱い視線の中、ノアルイズは結成以来、初めて!?ノー・ドリンキングで演奏した。ぼくは、ほとんど緊張しなかったが、リーダー/アベくんは今までで一番、緊張したらしい。終了後、小田くん/Mapから「バウンス」用の取材、受ける。全員で取材を受けたのはノアルイズ初めてのことだ。帰り際、小田くんより、あのオクノ修氏の新作『帰ろう』を頂く。ひどくうれしい。

購入音源...BILL MORRISSEY『SOMETHING I SAW OR THOUGHT I SAW』:ミシシッピー・ジョン・ハートの生まれ変わりとぼくが思っている素晴らしいシンガー。傑作。

7/16(月)
親族の結婚式で赤坂プリンス・ホテルへ。そこで、何故かぼくは、俳優の何と、舘ひろし氏と会う。あの、舘ひろしですよ、みなさん。氏は、パーティーの途中、絶妙なタイミングで軽やかに登場し、ドンペリをさりげなくテーブルに置き、ゴルフ焼けの素敵なスマイルで「コーン、グラー、チュ、レーショーン」。白いTシャツに、さりげない白のジャケット(自らデザインしたという/タオル地で/適度にカジュアル/ひろしオリジナル)が夏のまぶしい空に似合ってる。非常に品のよい方で、始終、関係者に気をくばり、英語圏の方の多いその席で、ほぼ英語のみでスマートに話された。そして「ぼく、次がありますから」と退席。うーん、実にムダのない石原軍団な振るまい。すべてがすべて舘ひろし。実に、完璧な舘ひろしスタイルで、ぼくはとても感心した。氏がいる間、ぼくのこころの中で「♪泣かないで〜」のメロディがリピートしたのは言うまでもない。「♪泣かないで〜」。

7/17(火)
今、朝の7時半で、暑い暑い今年の夏。オクノ修さんの新作『帰ろう』を聴いています。妙な言い方ですが、ぼくのようなニュー・ウエイヴ世代にも、高田渡さん級の本当のシンガーが存在していたんだという奇跡、埋もれていた事実に、正直、驚いています。.....感情が蘇ります。遥か20年前、ぼくの大学時代。1980年代の夜明け、アマチュア時代、すきすきスイッチというグループに参加していて、その時、いろいろなニュー・ウエイヴ・バンドとジョイントという形で出会い、東京の洗礼を受けました。フュー、パンゴ、突然ダンボール、P-モデル、ゲルニカ、東京ブラボー、カトゥラ・トゥラーナ、くじら、ハルメンズ等々。いくかはデビューして、いくつかは忘れられてゆきました。中でも、当時、京都でステージを2回共にした、オクノ修さんが参加していたミント・スリーピン(A.K.Aビート・ミンツ)は強い衝撃で特に印象が深かった。メンバー全員、アメリカのきれいな古着を着ていて、まるでフィーリーズやジョナサン・リッチマンのよう。サウンドはニュー・ウエイヴの影響を軽く受けながらも、それとは独立した自分たちの世界があった。そして、メイン・ボーカルのオクノ修さんの声、1980年代の音楽が持つシニカルなカルマを吹き飛ばす、実に素朴かつ、しみじみとしたもので、’80年代のぼくに、当時忘れられていた、はっぴいえんどやはちみつぱいの、土臭いアンビエントをきっぱりと思い起こさせてくれました。「ニュー・ウエイヴだの何だの言ったって、人間って本当に、しみじみとした存在なんだなぁ」と蒼く思ったものです。その後、ミント・スリーピンで鍵盤を担当していた真鍋くんとは、少しの間、交友を持ちましたが、直に連絡も取り合わなくなってゆきました。そして、手元には一本のテープ(今でも持っています)が残った...。自分で録音した彼らのライヴ・テープ、ぼくは何度何度も聴き続けました。渋谷や吉祥寺の街を、初めてのウォークマンで聴きながら歩いた。きっと、それは、当時のテクノやニュー・ウエイヴの強い衝撃から、自分を武装するような気持ちだったのだと思います。その後、すきすきスイッチを脱退したぼくは、ひどく自然に、中学時代に使っていたフラット・マンドリンやウクレレを押し入れから取り出し、ひとり、弾き始めるのです。オクノ修さんの声、その響きを思い出しながら。丁寧に考えてみれば、これが、ワールドスタンダードというアコースティック主体の音楽を作る最初の一歩、直接の動機だったのだと思います。オクノ修さんのうた、木霊は、20年経った今でもぼくの中ではっきりと響いている。ミント・スリーピン....彼らの淡く深い記憶は、いつでもぼくの側にある。だから、ぼくは今でもワールドスタンダードを続けているのでしょう。ぼくが今日も、元気で音楽できるのは、こうしたことのすべてです。『帰ろう』は素晴らしいアルバム。聴いてみてください。オクノ修さん、お元気でしょうか。偶然にも、ぼくは明日、京都へ行きます。

オクノ修関連音源.....『胸いっぱいの夜』『オクノ修VOL.3』
御推薦音源....エディス・フロスト『ワンダー、ワンダー』、k『ニュー・プロブレム』、レスティン『キャビン・イン・ザ・ウッズ』

7/18(水)
何と、打ち合わせ!で京都へ出向く。実は急遽、12月公開予定の松竹映画(シネカノン配給)『白い犬とワルツを』の音楽を手掛けることとなった。原作はテリー・ケイさん。主演は仲代達矢さん、監督は月野木隆さん、初監督作品となる。ぼくにとっては『オートバイ少女』以来のひさしぶりの映画音楽だ。忙しい今年の夏。プロデューサー/企画の吉田さん、ナベケン、鍋島さん、貝原さん、そして月野木監督、よろしくお願いします。来週がラッシュ、音楽制作は8月から9月という流れに。

7/19(木)
京都から戻り日。戻れば、すぐに、エレクトロニカ系ドイツ人音楽家/JoergFollertから連絡メールくる。彼はWUNDERやWECHEL GARLANDのプロジェクトで知られるひとで、ぼくも偶然、音源は持っていた。とても他人とは思えぬ音を作るひと。何でも、ぼくの『カントリー・ガジェット』の大ファンで、いつも旅先でCDを聴いてくれているそう。うれしい。数年前からぼくと連絡を取りたがっていたということで、更に、何でも、10月には来日もするという。無論、会う約束をし、来年、何か一緒に音楽を作ろうよ!という感じになった。本当に、最近は、世界中に音楽仲間がいると実感することが多い。日本の音楽業界だけ見つめていると、ただただナーバスになるばかりだが、視点を変えれば、音楽の世界は本来、すべてが自由なものなんだ。セールスを中心とするナーバスな世界に呪縛されるより、こんなに自由な世界、思いきり楽しんで、自分の感覚をぐーんとぐーんと広げれば、世界中にサウンドは響く。音楽はそういうものだ。今、そんな気持ちでいっぱいだ。

エレクトロニカ御推薦音源.....isan『LUCKY CAT』

7/20(金)
夜、9時過ぎ、ハイファイ・レコードへ。今日は、某大物アーティスト/S氏の今度のアルバムのミーティング。ぼくとノアルイズ全員でサポートすることに決定!。某大物アーティストS氏は、すでにいらしていて、ニコニコとフレッド・ローリーの口笛レコードなどを買っていた。実にS氏らしい。ミーティングは最も過激かつスリリングな方式で録音することに決まり、相当に面白そう。さてさて、どうなるか。内容は極秘、よろしくお楽しみ。帰宅後、疲れからか、手指の荒れがひどい。フェルゼア・クリームを塗って、白い手袋をして眠る。一晩中ひりひりする。


7/21(土)
先週からやっているMOOSE HILLの「SNOWLY LAND」を軽くミックスする。今日はそんな感じにして、仕事を詰めるのは休憩。夜、テレビ「ダーマ&グレッグ、夏のスペシャル」を御観覧。と、のほほんとしていると、深夜、あがた森魚氏のレコーディングの件、メール入る。明日、あがたさんと話すことに...。なかなか、のほほんとしていられない。

遂に発売!ス・バ・ラ・シ音源.....バッファロー・スプリング・フィールド・ボックス・セット
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2001年07月13日

夏夏夏レコーディング三昧の週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

夏夏夏レコーディング三昧の週間

7/6(金)
福岡史朗くんの「ハイヤー」という曲にダビング、ずっとずっとする。高田レン(高田渡息子)くんのバンジョーの音をサンプリングして、凝った早弾きフレーズを作る。でも、曲自体がかなり渋く、ダビングしてもなかなか曲がアップしてこない。正直「これでいいのか?」的試行錯誤は作業中、ずっとぬぐえず考え込む。音楽は本当に難しい。後日、福岡くんに相談してみよう。

7/7(土)
今日は朝、「はっ!」と思いつき、一日でサンフランシスコのCGデザイナー/twenty2product/テリー・グリーンさんの音を仕上げる。ひさしぶりにコンピューターのみでデッサン、最後まで生音をあえて使用せず、組み立てた。少しアジア的な柔らかい感じ。なんか、この感じ、ひさしく忘れていた自分の世界。タイトルは「reunion」....再会。

7/8(日)
珍しく自分の音を繰り返し繰り返し聴く。昨日の曲「reunion」はとても好きだなぁ。早くも、来年、この路線で一枚アルバム作ってみたいなぁ、などとも考える。日曜日、夜、今日はいつものノアルイズのリハーサル日。「ララバイ」という、これまた難しい新たな曲に挑む。ノアルイズは来週がタワーのストア・イベント。

7/9(月)
細野さんのお誕生日、そして、早朝、パリのシルヴェインからメールも来る。やっとベーシック・トラックが出来たらしい。音楽家/山本哲也くんとも相談して、マルチをプロ・トゥールズ上のデーター/CD-R で送ってもらうことに変更した。さぁ、ガンガン、次々ぼくはやらないといけない。今年の夏は9月まで、ずっとずっとレコーディング三昧だ。休みがとれるのは10月のみか。11月からは、また次のプロジェクトが始まる。小心者なので、身が引き締まるなぁ。さてと、今日は、昨日、福岡くんから頂いた10曲分のマルチ・テープを聴き、うれしくなり、福岡くんに電話。結果、5曲採用とした。5曲NGとしたのは、残り5曲が素晴らしい仕上がりのため!。曲に華がある。「この感じで、あと5曲作ろうよ!」と提案、福岡くんはぼくの真意をすぐに理解した。...彼は、本当に力のあるひとだ。普段はひょうひょうと自信なさげに見えるが、音楽は強烈。不思議な男だ。終日、ぼくは、その中のまるでハンク・ウイリアムスのような御機嫌なナンバー「ROCK'N BALOON」に、馬の鞭の音、牛の鈴の音などダビング繰り返す。面白い仕上がり。

7/10(火)
福岡史朗くんレコーディング、ずっとずっと...。今日の曲は「REVERSE TIME」。作業途中、ひさしぶりのミカドから電話。都立大の唯一の某ファミレスで会う。やはり面白い男、ひどく楽しかった。ミカドは自分の授業で『モンドくん日記』を題材にしてこの前、生徒さんに話をしたと言う....。彼はぼくの2001年の3月31日の日記に強く感銘を受け、自分の気持ちを照らし合わせたそうだ。「ぼくの日記はみんなの日記でもある」、そういうことなんだと思った。そうだ、あと、プロデューサー/ナベケンからの通告で、来週、急に京都に?とある大事な仕事のミーティングで行くこととなった。某映画監督に御会いする。詳細は来週の日記にでも書こうと思う。

ゆるい極上音源......シルヴェスター・ウエイヴァー『スティール・ストリング・ブルーズ』:いいっ!。

7/11(水)
ノン・スタンダードの再発プロジェクトの件で、テイチク・ディレクター/加瀬さん、ポリスター/牧村憲一氏と昼電話で話し、その後、短期集中、福岡史朗くんレコーディングの続き。今日の曲は「リボン」という、まるでギャビ・パヒヌイ&ライ・クーダーのような面白い曲、気に入った!。と、大いに気に入っていると、某大物アーティスト関係の担当者から連絡アリ。夏夏夏レコーディング三昧だ。早朝、先日(5月の「ベスト盤ツアー」)のあがた森魚氏の渋谷クアトロ・ライヴのビデオを鑑賞。凄すぎて、興奮して眠れなくなってしまう。すごく感動したぁ。

頂き物音源.....つじあやの『春密柑』、くるり『TEAM ROCK』、AJICO 『ペピン』

7/12(木)
興奮して眠れなくなってしまったため、今日は一日だらける。と、だらけていると、クリチャーズの青柳くんからテープが届く。「だらけてはいられない!」と気合いを入れると、昨日の某大物アーティスト関係の電話、仕事具体化する。さて、どうなるか。夜は、MOOSE HILL/伊藤五郎さんのテープにスロウな音....ピアノ、チェロなどを重ねる。

御推薦音源....トラヴィス・ピックル「クレイジー」
メモリアル音源....ピチカート・ファイヴ『ピチカート・ファイヴ’85』


7/13(金)
東京のお盆。道ばたで、近所の方々が火を灯す。何やら今年、暑い夏だ。真夏日が続く...。こんなに暑いと、もうぼくはどうしようもない?ので、昼間、快活に歩き、駅のマーケットで、牛乳とグレープ・フルーツ、パイナップル、ざる豆腐、枝豆、チョリソ、チキン・スティック、かき揚げテンプラ、シリアルなどを買い、敏速に帰宅。ビールなど交えつつ、チョリソなど食べようかと思いきや、「はっ!」と思いつき、迅速に仕事部屋へ。コーラ味のチュッパ・チャプスを舐めながら、昨日のMOOSE HILLの曲をほぼ仕上げる。この曲は「SNOWLY LAND」という、まるでブルース・コバーンのような冬景色のあるインストゥルメンタル。ぼくはとても気に入っている。真夏に冬のサウンド・スケープを作るのは、オツなものだ。よし!この日記も書いたので、あえてエアコンなど使用せず、窓全開で、すみやかに?先のざる豆腐あたりをビールでやっつけてみるか、「んぐ、んぐ、んぐ」。

ビールでやっつけるときの音源.....ワイルド・チェリー「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」
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2001年07月05日

今昔物語の夜週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

今昔物語の夜週間

6/29(金)
もう6月も終わりだ。何だか、不思議な時間の進み方。20世紀も遥かに遠くなりにけり。けれど、21世紀なんて気分もなし。思えば遠くへ来たもんだぁ。今年、随分そんなことばかり感じてきたけど、今日もそんな感じだ。明日はノアルイズのコンサート。月の灯りの下、ベランダで、一張羅のタキシードにブラシをかける。蒸し暑いなぁ。

遥かなる音........ゲイリー・アッシャー『ビヨンド・ア・シャドー・オブ・ダウト』

6/30(土)
渋谷の百軒坂、すごい猥雑な環境に、ぽつんとあるライヴ・ハウス/老舗/BYGへ。ここはかつて'70年代日本のロックの中心だった所。かの、はっぴいえんどもよく演奏していたという。今回、改装に伴う、こけら落としという形で、ノアルイズ・マーロン・タイツ&ロンサム・ストリングス&都家歌六師匠(スーパー・ゲスト)がお目出度く御出演。コンサート・タイトルは、随分前にぼくが酔って付けた名前『今昔物語』。「今と遠い昔を共にして、音楽の未来をみつける」という、いたって真面目な心意気で付けたのだが、今日、ぼくは、そんなことは、すっかりさっぱり忘れて楽しんだ。やっぱり出会うべきして出会った仲間たちとの宴は、自然と良い感じになるもの。短い間でも、ステージを共にするということは「共に生きた」と実感する瞬間。いっぱい来て頂いたみなさん、定員オーバーで来て頂いたのに、入れなかったみなさん本当にありがとう。『今昔物語・第二夜』をお楽しみに!。って何時やるんだ?。

7/1(日)
P-VINEの名物ディレクター/塚本くん、我が家に来たる。ハスキンスの写真色校などをチェック。その後、ゴハンなど食べ和む。塚本くんは威圧感のないさわやか青年で、無類の音楽好き。仕事にもバイタリティある。いつもバイブレーションが真直ぐで、ぼくは非常に好感度高し。ナイスガイだ。ライ・クーダーの『チキン・スキン・ミュージック』を聴いたことがないと言うので、激しく薦める。良いアルバムなんだけど、定番もの、意外にみんな聴いていないねぇ。今日は、ものすごく寝苦しい夜だったが、昨日の疲れからか、ぼくはうつぶせで熟睡。

就寝音楽....エルマ・バーンスタイン/サウンド・トラック盤『僕達のアナ・バナナ』

7/2(月)
先週やり残した某コンピ盤提供用の音源制作ずっと...。地味な一日。
お疲れ癒し音源.....ジョン・ミラー『ガーシ?インでスイング』、ラス・バレンバーグ『カウボーイ・カリプソ』。共に、鈴木カツさんのVIVIDよりリ・イシューです。2枚共に御機嫌、御推薦!。

7/3(火)
秋の某コンピ盤提供用の音源制作(ワールドスタンダード録音)終日ずっと続ける。やっと夜明けにアップ。それで、今は完璧なまでの朝です。最近は、朝5時ぐらいまで仕事で、昼1時過ぎに、いくつかの電話のベルによって起床のパターン。そろそろ何とか昼型に戻したいものだ。

7/4(水)
枯れ梅雨。連日、独特な猛暑。けだるい暑さ。きつい時期だが、ハリーの「熱帯夜」という曲同様ぼくは好きだ。心地よく身体がだるくなる。だるくなると、どんな音楽でもプリミティヴに聴こえてくるから不思議だ。さてっと、今日からやっと、福岡史朗くんのセカンド・アルバム用レコーディング・スタート。やっとやっと着手。

お薦め音源.....スパークル・ホース『イッツ・ア・ワンダフル・ライフ』、ウイリー・ネルソン『レインボー・コネクション』


7/5(木)
夕刻5時、渋谷のいつも誰もいないカフェ/ハンモックへ。秋の「ノン・スタンダード・レーベル」再発用のインタビュー受ける。メンバーはスペッツ/土橋くん、カジメロ/梶本くんテクノ・ポップ/小暮くん。4時間ほど1984年、1985年、1986年の時代の自分に遡り、熱弁する。この模様は、再発盤のリーフやプロモーション・キットに掲載されるはずです。そうい言えば雑談の中で、ぼくは、梶本くんに「この夏の季節、いつもなら、ハイ・ラマズの新譜が真夏の冷房の部屋を心地よくするのに、今年はないねぇ、だから、ぼくは昨夜『バズル・ビー』聴き直したよ、やっぱり、あれは地味だけど名盤だよねぇ」などと話す。カジメロ/梶本くんも「ほんとそうですよねぇ」などとお互い話す。何気ないことだけど、この事実を共感できる愛好家は少ない。ハイ・ラマズって、ぼくは日本では人気と言われてる(言われてた?)けど、まだまだ過小評価だと思う。オハーガンは本当に凄い音楽家。ハッピー・サッドな素晴らしいアルバムを作る職人、天才だと、ぼくは思う。ハイ・ラマズずっときっと、ぼくは好きだなぁ。

今年の夏も考える音源......ハイ・ラマズ『バズル・ビー』
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2001年06月28日

目がクルクル回る一週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

目がクルクル回る一週間

6/21(木)
福岡史朗くんの単独デビュー・コンサート。場所は白金の某アジアン・レストラン。本当にたくさんの仲間(中川五郎氏、麻田浩氏、ノアルイス、土井くん、ローズ・アンリミテッドの吉田さん etc)が集い、よいバイブレーション、楽しかった。すべてはこれから始まってゆく。福岡くんは、これから始まってゆくのだ。....未来への拍手。そして、彼に注がれた拍手は、ぼくたち、みんなの未来への拍手でもあった。無論、会場に来た福岡くんの息子/トーゴーくんの未来への拍手でもある。今日、音楽は、そんなぼくたちの未来を大きく包み込んだのだ。ぼくは元気になった。

6/22(金)
昨夜の激しい二日酔いを跳ね飛ばし、秋の某コンピ盤提供用の音源制作(ワールドスタンダード録音)。そうだ、実は、サンフランシスコのCGデザイナー/twenty2product/テリーさんの作品に音を付けることとなった。5分ほどのショート・フィルムだが、何でもBBCのコンテスト?に出展するそうだ。締めきりは7月14日必着。忙しい目がクルクル回る。

6/23(土)
夏バテを吹き飛ばし、秋の新作用の音源制作編集(ワールドスタンダード録音)を黙々としていると、プロデューサーのナベケンから電話。ひさしぶりの大きな仕事!。まだぼくのプレゼンも通っていない初期段階なのだが、すでにぼくは緊張している。正式に決まったらお知らせしましょう。「大変だ、こりゃ」。本当に目がクルクル回る。

6/24(日)
ノアルイズ、来週のコンサート『今昔物語』用のリハーサル。夜はデイジー・ラジオのあがたさん放送、浴室で聴き和む。

購入音源....グレッグ・オールマン『グレッグ・オールマン・ツアー』:マーティン・マルのアナウンスで始まる最高にゴージャスなライブ盤。「ゴキゲン!」。

6/25(月)
とても忙しい。しかも当分ずっと忙しい。忙しいとぼくは服を買ったり、レコードを買ったり、髪の毛を切ったりする。もっともっとムダなことでもいいんだけど、自分に句読点を打つため、ぼくは自分のためにささやかな日常に何かをしてあげる。忙しい自分に句読点を打つ。そうすれば、また明日から頑張ってゆける気がするからだ。今日はだから、服を買ったり、レコードを買ったり、髪の毛を切ったりした。

購入書籍....テリー・ケイ「白い犬とワルツを」
購入音源....プレファブ・スプラウト『ザ・ガンマン・アンド・アザー・ストーリーズ』、フィル・アップチャーチ『ダークネス・ダークネス』、ハットフィールド・アンド・ノース『ハットフィールド・アンド・ノース』
頂き物音源....ローズ・アンリミテッド『ローズ・パシフィック・エアライン』、フェミニ・フライヤーズ『デモ・CD-R』、V.A『ソングス・イン・ザ・キー・オブ・Z』、ボッサ・ピアニキータ『IL CIELO』、ナナコ『シスターズ・オン・ザ・リヴァーベッド』

6/26(火)
以前から興味がある青山陽一さんのライヴ行きたかったが、家で作業、地味に続く。原稿関係、録音回り、ずっとずっとずっとずっと続く。

6/27(水)
執筆に3ヶ月を費やしたP-VINEのコンパイル盤の原稿は完成!。うれしくメールする。次の「サウンド&レコーディング・マガジン」に掲載されるお気に入りグループ/空気公団のレビューもメールする。そうだ、実は今日、以前からずっと迷っていた、マイナス・イオンが大量に?放出されるという、どうやら良いらしい空気清浄機を買った。名前が凄い!「怪傑光クリエール2000」だって。これは物凄いマイナス・イオンが出るはずだ。



6/28(木)
猛暑につき、毎年恒例?の短パンモードで出かける。打ち合わせはまず、P-VINE塚本くんと今度のコンパイル盤のジャケ回りの件でミーティング。今回もサム・ハスキンスの写真を使う。御本人からデーターで送って頂いた元ネガの状態は素晴らしく、ため息がもれる。写真の透明感がすごい。夕刻のミーティングは、秋にリリースが遂に実現するノン・スタンダード関連。メンバーは「ノン・スタンダードレーベル再発実行委員会」の土橋くん&梶本くん&初めて御会いする小暮くん。カタログの見直し、リーフの構成など一気に詰める。夜は、先週ひさしぶりに連絡が来たブーガルー・レーベル/栗山さん&ノアルイズ/アベアくんで3人男音楽談義。途中、偶然同席したミドリちゃん&友だちちゃんとも、ひどく適当に話す。何だか一日中、話してばかりいたなぁ。
「おおっ!」遂に出来上がったぞ!

奇跡の音源.....ノアルイズ・マーロン・タイツ『シックス・ピーセズ・フォー・ダンシング』:発売記念ストア・イベント・ライヴ決定!。7月15日(日曜日)夕刻5時から。場所は渋谷タワー・レコードの5F。ノアルイズ未体験の方、是非いらして下さい。もちろん無料です。
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2001年06月20日

ハリー森魚ひさしぶり御対面週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

ハリー森魚ひさしぶり御対面週間

6/14(木)
ずっと書き続け、悩みまくったP-VINEのコンピ盤の執筆、ほぼ終了。あとはトータルのチェックのみ。夜、ジム・ホワイト/マネージャー/シルヴィア・リードより年末に予定されるジムの奇跡の日本公演の件(現時点、まだ確定ではなく未定)メールで相談し合う。ジムは初めての日本にすでにナーヴァス気味。果たして実現するか。「明日はどっちだ!ダダダ、ダーン!?」。

6/15(金)
クリチャーズの青柳くん、トータス・ツアーで海外でお疲れ中の竹村くん、moosehiiの五郎さん、福岡史朗くん、P-VINEの塚本くん、イラストレーターのスガノくんなどとメールや電話で大量に連絡取り合い、仕事の交通整理。シルヴェインのテープも花のパリから、そろそろ来るはず。さてと、そろそろ録音集中月間突入だな。宅録の地道な地味な、じみぃーな作業が続くなぁ。梅雨時期は大体このパターンだなぁ。

6/16(土)
秋に来日公演するアート・ガーファンクル、チケット購入。去年はジム・ウェッヴ、今年はアーティーとは出来過ぎだな。初めて見る。今からワクワクする。

ワクワク音源.....アート・ガーファンクル『ウォーター・マーク』:梅雨時にはコレでしょう、やはり、御同輩。

6/17(日)
父の日そして、ノアルイズのリハーサル日だが、突然、思いつき、とある機材の購入を今後に備えて、決意。早めに家を出て、とある渋谷・石橋楽器で、その「とある」を発見!。1時間ほど格闘して、内容を確認して「えいやっ」と購入。今日のノアルイズのリハは今度のコンサート(6/30『今昔物語』渋谷BYG)用で、ひさしぶりにレパートリーを確認した。終了後、みんなで夜、少し飲み食べシリアスにミーティングる。

購入音源.....デューク・ジョーダン『フライト・トゥー・デンマーク』、レッド・ガーランド『ホエン・ゼア・アー・グレイ・スカイズ』、ビル・エヴァンス『アローン・アゲイン』

6/18(月)
ぼくのマックの先生/山本哲也先生に来て頂き、手伝って頂き、昨日の機材を自宅スタジオにセッティング。更に、ミックス済みの曲に、アナログ盤的DSP処理を2曲ほど行う。対象となった曲はワールドスタンダード『JUMP FOR JOY』の収録曲。やはり、DSPのアナログ・シュミレーションはエグいなぁ、と感心しつつ、作業後は自由が丘で軽く飲む。

6/19(火)
懐かしい電話が鳴った。ブーガルー・レーベルの「栗ちゃん」こと、栗山さんだ。5年程前、ポニー・キャニオンのコークベリー(現アップルズ&ドゥレイコ)というバンドのプロデュ−スの時、スタジオで共に頑張ったディレクター/戦友だ。実は、内緒にしてきたが、例のノアルイズ・マーロン・タイツが今度、ブーガルー・レーベルより正式にメジャー・デビューする!。「おめでとう」。発売は11月28日と決まった。栗山さんとは再び、今度はノアルイズ絡みで仕事をすることに....。いやあ、感慨深いなぁ。世の中的には、これを「くされ縁」と呼ぶらしいが、とにかく、ぼくは嬉しいぞ。深夜、一昨日届いていた「キカンボー」という京都のグループのデモ作品を聴き、本人にメール。5分後、即レスが届く。うむ。

鈴木惣一朗「青の時代」プロデュース音源......コークベリー『こころのうた』



6/20(水)
ハリー/森魚、御対面ラジオの日。つまりは、細野さんとあがたさんがラジオでひさびさに話す収録日。場所はJ-WAVEスタジオ 。ぼくも、おせっかいにもスタジオへお邪魔した。3人で公私共に話す機会なんて、実はなかなかないからだ。あがたさんは細野さんの前で、ひさしぶりに会う、まるで10代の弟のようだった。細野さんは、ひさしぶりのあがたさんとの語らいに、改めて「あがた森魚」の面白さを再確認している感じ。よい感じだ。ぼくは二人に「もう一度いっしょに音楽を作ればいいのにっ!」と、そればかり言った。終了後、出前の釜飯を食べようとする細野さんを残し、あがたさんと次回作のミーティング。その場に同席した10年ぶりに会う長谷川智樹くん(元ウインク・サービス)も愉快で盛り上がり、何故か、そのまま、映画『御法度』のメイク・アップ・アーティストの方のホーム・パーティーに連れてゆかれる。あがたさんは、細野さんと今日、ひさしぶりにゆっくり話せて嬉しいのだ。頬も若干赤くなってる。そのうれしい時間を、ぼくと分かち合いたいのだと察した。....ぼくは、知らないひとのパーティーほど苦手なものはないのだが、と、そのメイク・アップ・アーティストの方は偶然にも『モンド・ミュージック』の熱烈なファンの方で、本もすべて持っていらしてサインなどもした。モリコーネのBGMで、ゆったりと御馳走して頂き、皆で夜中、解散。寒々しい目黒通りをひとり歩き帰宅。細野さんに今日のことの謝辞をメールして眠った。不思議な一日だったなぁ。
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2001年06月13日

ミハル先輩イベント週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

ミハル先輩イベント週間

6/7(木)
せつない朝。昨夜の疲労と、人間関係、お互いの気持ちの行き違いで、せつない朝を迎えた。昼過ぎの電話で、無事、お互いに和解出来たが、それは長年の信頼関係の積み重ね。積み重ねに甘えれば、一瞬にして揺らぐこともある。精進しないといけない。

精進する音源.....デューク・エリントン『ジャンプ・フォー・ジョイ』

6/8(金)
ノアルイズ/タケマツ&モリタくんとハイ・ファイで待ち合わせのため、急いで、アセアセ、渋谷を歩いていると、向こうから何処かでお見かけした感じの紳士が、ぼくの顔を見て笑っている。評論家の北中正和さんだ。ダン・ヒックスのときも、ちらりと御会いした。福岡くんのことやジム・ホワイトのことなど路上で話し盛り上がる。北中さんとは、いつもこんな感じで一度もゆっくりと話したことがない。ちゃんと話したいものだ「ウム」などと思いつつ、みんなで新宿ヴァージン・レコードへ。今日はコシミハル先輩のストア・イベントの日なのだ。新しい新宿ヴァージンは初めて訪れた。カフェがレコード・フロアーにあったり、ソファーがあったりして、腰痛持ちのぼくには、からだにやさしいレコード店。ありがたい。会場には、顔なじみが異常に多く、キョロキョロする。長門伯父も来ている。あれま、細野さんも特別ゲストという形で特別御来店。ミハルちゃんは随分リラックスしていて、普段の感じに近く、一曲歌ったのも良かったなぁ。終了後は、長門伯父はジョン・ハートフォード追悼でハートフォード・カフェへ(カフェには麻田浩御大とも偶然逢った様子...)。ぼくはノアルイズ/アベくんも新宿に出てきたため、するめが異常に美味しいお店で軽く飲み、帰宅。和みの一日でした。

購入音源.....レオン・レッドボーン『クリスマス・アイランド』

6/9(土)
ロックの日。なので?オフ日と洒落る。初めて聴く、レッドボーンの『クリスマス・アイランド』。こりゃ最高。レイドバック気持ちよい。

6/10(日)
いつものノアルイズのリハーサル日。あっと言う間に時間が過ぎるが、ものすごい短時間で、ものすごい疲労。ふらふらと帰宅後、「モンドくん日記」特集のデイジーラジオを聴き、眠る。梅雨の時期は雨の鎮静効果でよく眠れるそうです。でも、最近は、ぼくは夜中、何度も起きてしまう。そうだ、緑茶のアロマ・ポット?を買おう。よく眠れるそうだ。

6/11(月)
ちょっと、デイジー・ラジオの某アイデアを思いつき、昨夜、細野さんへメール。朝、快諾の御返事をもらう。よかった。収録は来週J-WAVEへ。今日は、7月に出すP-VINEのコンピ盤の執筆。一日。今日まで、ものすごい時間をかけて、やっとやっと半分できた。この手の音楽原稿としては、相当に入魂で書いた。あと半分、データー関係を調べなきゃ...。深夜はお気に入り?テレビ「水戸黄門」の録画ビデオ御観覧。

御推薦音源....moose hill『ウルフ・ソング』

6/12(火)
渋谷東武ホテルの一階のカフェで、福岡史朗くんとミーティング。お互いにすでに次回作の構想に入っている....。大幅にレコーディング・アプローチを変えるつもり。彼のスタジオでベーシックをアコースティック楽器だけで録音し、そのテープを毎週もらって、ぼくが何やらダビングしてゆくというスタイルに。ジム・ホワイトの時に実験したやり方だけど、アルバム一枚、このスタイルでやるのは初めてだ。ベースだけが現時点でエレクトリックのため、アコースティックなベースの購入を彼に薦めた。ミーティングの後は例によって、例のごとく、ノアルイズ/モリタ&ヨネ&アベを交えてハッピー飲み会。ぼくたちは、偶然、居合わせた謎のアメリカ人と意気投合。ジョン・カプラサンは、自称マジシャンだと言う。それで、マリックのようなマジックを目の前で見せてもらった。一同騒然。いわゆるコインにタバコを通すマジックなどなど、なんだけど、ぼくはカプラサンの肩がぶつかるぐらいの真横で見ていて、全く仕掛けなど解らずびっくりの連続。「タイシタモンダッ!」。

エム・レコード「えらいっ!」奇跡のアナログ盤復刻音源....ジョー・ミーク『アイ・ヒア・ニュー・ワールド』(ライナーのスペシャル対談に何故かぼくも参加してます、ポップス・ファンは必聴ですな!)


6/13(水)
キング・レコードから依頼された『アヴァロン・ブルース/ミシシッピー・ジョン・ハート・トリビュート』(7/25発売)の帯の推薦文を、1時間かかって100文字ひねり出し、メールを送り、何となく、床掃除やら部屋の片ずけ。昨日遂に買った、緑茶のアロマ・ポット?(緑茶をお皿の上に乗せ、下からキャンドルで暖めると、緑茶から匂いが香るもの。空気を浄化するというフレコミだが...)を付けると、部屋中がまるで峠の「お茶屋さん」状態に、リラックスするような、そうでないような何とも妙な感じ。今日は実は仕事も溜まっているが、梅雨のせいにして、深津の再放送ドラマ「天気予報の恋人」(オモシロイ!)など見て、一日、するりと過ぎた。こんな日もあっていいだろう。ぽつぽつと、いろいろ思うこともあるけれど、今日は止めておこう。自分の中で大きくしないようにしよう。こんな日もあっていい。....てかてか光る床を、冷たい風が通り抜ける。明日はすごい雨の日になるらしい。楽しみだ。
購入音源.....ジム・ホール&パット・メセニー『ジム・ホール&パット・メセニー』
しずかな梅雨のジャズ音源.....マル・ウォルドロン『レフト・アローン』
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2001年06月06日

モンドくん日記ラジオ週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

モンドくん日記ラジオ週間

5/30(水)
オフ日の水曜日。疲れている。ものすごい脱力感と筋肉痛によって、言葉を話すのも面倒なほどだ。朝、昼、夜とずっと眠る。メールは少し、あがた森魚氏と少し。

5/31(木)
オフ日の木曜日。眠っている。深海に沈む気持ちで眠っている。でも、音楽はワンワン、耳もとで鳴っている。ぼくは、その方が安心する。無音には音楽の情報が多すぎて、ぼくには疲れてしまうのだ。学生時代、軽音楽部の部室で、先輩の爆音のツェッペリンなど聴きながらよく眠った。ぼくの耳は特殊で、音のベロシティ(音量)の世界において、大きな音がうるさいとは限らない。逆に、小さな音が静かとも限らない。状況や音楽性によって、それは逆転する。先週のあがたさんツアーのドラムを叩いているときも同じく、激しくうるさい曲ほど、ぼくは淡々としていた。静かな曲ほど、攻撃的になる。音と音の隙間が聴こえるほどに、音響の宇宙がぼくの耳の中で膨張する。そんな感じがするのだ。ミクロとマクロなんて、ぼくには同じこと。....夜、書籍「モンドくん日記」のうれしい反響が続々、届く。良かった。再び眠る。

耳もとで鳴っている音源....スウィング・アウト・シスター『サムウェア・ディープ・イン・ザ・ナイト』....意外にアーバンな音は安心したりするもの。

6/1(金)
もう6月か。2001年の上半期はあっという間だった。いっぱいレコーディングしている。制作物は下半期〜来年にかけて続々とリリースされるだろう。今日も打ち合わせ2本。赤坂コロンビア本社で、ディレクターのタカクワさん、A&Rのカスヤさん、プロモーションのオクムラさんで「福岡史朗くんミーティング」。コロンビアの現状のこと、アルバムの営業状態、次回作のリリース・タイミングなど決める。シビアーな話に全員しびれる。終了後、福岡くん&ゲンくんと今後の対策会議を外苑前のお蕎麦屋さんで話す。夕刻、渋谷へ。333discs のmoose hillこと、イトウゴロウさんとレーベル・オーナーの大倉さんと逢う。内容は未定だが、一緒にアルバムを一枚作ることにした。ゴロウさんは36才のゆるい感じのボサノヴァ・ギタリスト。でも、ボサノヴァを弾かない。非常にみずみずしいギターを弾く方で、大いにぼくは気にいっている。夏に少しずつ録音して、来年、初頭に出そうと思う。お楽しみに。夜、9時過ぎ、ノアルイズ/アベくんと密談のあと、今日はおしまい。実に10時間近く話し話し続けた一日。帰宅後、夜中、2時過ぎ、野茂選手の録画ビデオを見ながらベッドで失神。おやすみなさい。

6/2(土)
遅い昼過ぎ起床。良い天気。いろいろな頂き物CD が届く。コメントしておきましょう。

*テレサ・ブライト『レイ・アナ』:ロココ・ブリーズ、テレサさん良いです。いつもいい感じです。新作には2曲インストゥルメンタルが入っていて、これが極上。
*ゲイリー・アッシャー『ビヨンド・ア・シャドウ・オブ・ダウト』:未発表作品お蔵だし問題作。ゲイリーの不思議な物語に、いわば架空のサウンド・トラックを付けた形。こんな者が眠っているのか、恐ろしや。
*グルグル『ヒンテン』:恐ろしやアルバム。ドイツ・プログレ、グルグルのセカンド・アルバム。ある意味、あの恐ろしやキング・クリムゾンに対抗できるバンドって、このグループかもしれないと発見。
*V.A『アヴァロン・ブルーズ』:素晴らしい究極のトリビュート・アルバム。ミシシッピー・ジョン・ハートへの愛情満載です。トリビューターもすごい。ベック、ブルース・コバーン、ジェフ・マルダー、ヴィクトリア・ウイリアムス、ギリアン・ウエルチ、タジ・マハール、ルシンダ・ウイリアムス他。最高。国内発売は7/25。帯コピー推薦文、ぼくが書きました。
*ジミー・ロジャーズ『メモリアル・アルバム』:レオン・レッドボーンやダン・ヒックスの先生みたいなひとです。ブルー・ヨーデル、気持ちよいです。

6/3(日)
いつものノアルイズのリハーサル。夏から秋にかけてのスケジュールのすり合わせもする。レコーディングや、ライヴ、ストア・イベントなどが目白押しだ。ノアルイズも忙しくなってきた、良い良い。帰り道、みんなで寄り道、中華屋さんへ。ぼくはタンメンなど食しつつ、メンバーそれぞれの「ふぞろいの林檎たち」的?コア・トークに触れる。みんな、頑張っているなぁ。

6/4(月)
今日までの夏空は明日には梅雨入りするらしい。本当に、今日は夏日。暑い。昨夜、あまりうまく眠れず、朝から頭痛がする。と、突然、電話。「モンドくん日記」担当編集者/アスペクト社の関くんが家に返却物の件で来る。少し談笑のつもりが、「モンドくん日記」打ち上げモードになりつつ、ビールなども交えつつ「んぐ、んぐ、わはは」と、大いに盛り上がってしまい、夕方までいろいろなこと話してしまう。6時過ぎ、彼を見送り、今日やろうと思っていた仕事モードも緩やかとなり、突然、髪の毛を切りに行くこととする。今、通っているところは、駒沢公園横の「セクション・アリーナ」という美容室。ぼくは、もう、6年近く通っているが、いつも切ってもらっていた桜田さんが長期休暇のため、橋本くんというフェラ・クティ好きの若者に切ってもらっている。ぼくとは20才近く年が離れているのに、妙に話が合う。それで、彼の好みのおかげで、ぼくの髪型に微妙な変化が起きている。ずっと短い感じにしているが、彼はつまむように全体を切るため、段々と鳥の巣のような?髪に細かな動きのある感じになってきた。今後、どうなるのだろう。夜中、録画しておいた「水戸黄門」御観覧。とても面白い。

6/5(火)
梅雨入り前日。P-VINEのコンピ盤の執筆。一日。途中、福岡くんと次回作の電話ミーティング。途中、むずむずと出掛けたくなり外出、炭のシャンプーとリンス、へちまコロンなどを買いに出掛け、ビタミンB1、薬草入浴剤なども買ってしまう。

頂き物音源.....キマタツトム『オレンジー』、ハル・ブレイン『DEUCES,T'S ROADSTERS&DRUMS』、ポール・マッカートニー『リヴァプール・サウンド・コラージュ』、エンニオ・モリコーネ『イタリアン・ポップス・コレクション』&『ムード・ミュージック・コレクション』

6/6(水)
長い一日...。夜、J-WAVEのスタジオへ。今日は細野さんの「デイジーワールド」ラジオにひさびさに出る日。「モンドくん日記」の特集をやってくれるとのことでアリガタイです。因にPBCの今週売り上げチャートにも7位に入ったと聞く。アリガタイです。半年ぶりに逢う細野さんは、思ったよりも?元気そうで、ポップコーンをガンガン食べてた。収録は、途中、ジム・ホワイトやシルヴェイン・ヴァーノ、ノアルイズの音源を挟みつつ和む。そして、今日は2週分の録音で、後半はデイジーワールド・ディスクスのアーティスト全員集合で、公開座談会。メンバーは細野さん、ぼく、ミハルちゃん、ヴァカボンド岡田くん、ライト・イン・ダークネス村上くん、元パシフィック231ハスミくん、そしてヘアー・スタイリスティックス、三島由紀夫賞受賞の中原くん。何だか、実に怪しい雰囲気で、決して若々しくはないんだけど、活気はあるという感じ。中原くんは初めて逢ったけど、彼のワイルドな音楽とは裏腹に妙に礼儀正しく、でも、過激なことをバシバシ言うバイタリティに打たれた。ぼくの周辺にはいない不思議なタイプだ。興味を持ち、いろいろと話す。収録後は、全員で「秋からデイジーワールド盛り上げようぜ!」的食事会。新風、中原くんのバイブレーションで異様に盛り上がる。細野さんは1時くらいで帰ったけど、宴は朝まで、明け方まで。期待と不安が入り交じる印象的な一日、ぼくは生涯忘れないだろう。

購入音源......上原多香子『スイート・ドリームズ』
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2001年05月29日

あがた森魚20世紀漂流記ツアー週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

あがた森魚20世紀漂流記ツアー週間

5/20(日)
実は今、あのブリティシュ・トラッドのミューズ/ブリジット・セント・ジョンが来日しているはずだ。見に行きたかったぁ...。スケジュールが合わず、ひどく残念、どんな感じだったのだろう?。で、今日は、代官山の某レストランで、知人の結婚式。ノアルイズが結婚式演奏するのだ。主役のお二人は、とても若いカップルのため、パーティーには野獣のような若者たちが泥酔して盛り上がっている。普段はノアルイズが一番騒いでいるのに、今日は全くもって気迫負けだ。ほとんど、結婚式の名を借りた合コンの乗り。静かな演奏に耳を傾けるひとも少なく(というか、広い会場にマイクもないためアコースティック楽器は聴こえない)、ただただ、新郎新婦さんのためだけにセレナーデを捧げた感じ。面白かったのは、休憩の間、タケマツくんとふたり、タキシード姿で街にくり出し、ボンジュール・レコードなどを覗いたりしたこと。案外、代官山とタキシードは違和感がないなぁ。帰り際に食べた「恵比寿ラーメン」はおいしかったけど、昔はもっとおいしかった気がする。そんな5/20。

5/21(月)
お昼、ものすごい近所の歯医者さんで、ものすごい早い治療を終えた後、午後2時、あがた森魚「20世紀漂流記ツアー」リハーサルで初台へ。明日が名古屋、あさってが大阪の本番のための最終リハーサル。ひたすらひたすらドラムする。終了は8時。桜井くん、レンくんとオペラ・シティの地下の釜飯のお店で軽く飲み、解散。そうだ、今日は更に、お目出度いことに、書籍『モンドくん日記』の見本が出来上がったのだった。「やったやった!」。

5/22(火)
名古屋へ。他のメンバーはすべてハード・スモーカーのため、禁煙席は、ぼくとあがたさんのみ。あがたさんは、昨夜プレゼントした『モンドくん日記』をすでに読んだといい、車中、この日記の意味をいろいろと話してくれた。「ぼくは知っているけど、シャイな惣ちゃんが、この本を出すことで、ユーザーとの長い隙間が埋まると思うよ....」。そうか、そうかもしれないなぁ、何しろ、ぼくは音楽業界で謎の存在だからなぁ、と自分分析する。名古屋に着くまで、氏とずっと話し続け、名古屋クアトロ着は、お昼の2時頃。このツアー・メンバーでの初めてのステージは、まだまだ、曲をこなすという点では精一杯で、表現にまでは届かなかったように思う。けど、でも、緊張気味だったけど、実に初々しいものだった。まるで、あがたさんの曲を初めて演奏するような気持ち。打ち上げは手羽先のおいしい所で、みんな面白い。メリィさんは、いつもシュールにふざけてるし、青木くんはいつもメロウで真面目、レンくんは、ぼくと20年近く年が離れているはずなのに、すでに貫禄さえ感じる。で、ぼくと桜井くんは、名古屋の味覚問題について討論。名古屋のひとたちは、やはり、味噌煮込みうどんや、そばめしに代表されるように、大の甘辛党。手羽先も非常にこってりと甘辛。全体的に若い人向けとも言えるベクトルだ。ぼくには甘辛過ぎて、素材の旨味が飛んでしまっているような気がする。それは、何故か?などと考えつつ、明日は大阪、心斎橋へ。

やっと買えた音源.....ロン・セクスミス『ブルー・ボーイ』、チャーリー・ヘイデン『ノクターン』

5/23(水)
眠って起きて、すぐに新大阪、心斎橋クアトロへ。大阪のひとたちは基本的に、楽しみ好きのため、ステージはいつもやりやすい。きっぱりと、良いステージでした。あがたさんは、打ち上げの席で、「....今まで何度も「赤色エレジー」という曲を歌ってきたけど、今日は今日の歌い方ができて嬉しかった」とおっしゃる。良かった、それは良かった。バンドマスターとして嬉しい。

やっと買えた待ってました音源.....ルーファス・ウエインライト『ポーゼス』

5/24(木)
ボケボケの二日酔いで、ボケボケで東京戻り。ボケボケ帰宅後、ただただ眠る。

5/25(金)
ボケボケで何とか起きて、昼、原宿、テイチク・レコードへ。今日は秋にリリースされる「ノン・スタンダード」再発プロジェクトの一回目のミーティング。同席者には土橋くん、ZESTの梶本くんも。11タイトルがリ・イシューされる。内容等はまだまだナイショですよ。夕刻には、ノアルイズ/アベくん、そして、あの鈴木カツ氏とカフェで来年の謎の密談?。ボケボケ帰宅後、ただただ眠る。

勢力的なルアカ・ボップ音源....GEGGY TAH『INTO THE OH』

5/26(土)
オフ日。チャーリー・ヘイデンの新作を耳もとでガンガンかけて、ただただ眠る。

5/27(日)
ノアルイズのリハ−サル日。リハで全員が揃うのはひさしぶり。新曲の謎のラテン(というかトルネードスのようなホット・ロッド?)をジャムり帰宅、グッタリ。

あれま、こんなものが?音源.....レオン・レッドボーンの奇跡の新作『エニイ・タイム』、空気公団のメジャー・デビュー盤『融』

5/28(月)
遂に書籍『モンドくん日記』のことが公に解禁となる日。この日記上では、謎の「ぼくの本」とか言っていたもの.....。ホームページ上に掲載されたラフなぼくの原稿を元に大幅に加筆、編集、新たに「今週の一枚」という、週ごとのお薦めレコードのレビュー(100枚分)、細野さんとのスペシャル対談、大江田さんのスペシャルあとがきを加えた入魂の一冊。実に作業には8ヶ月を費やした。だから、ホームページ上のものとは、全く別のものと捕らえて頂きたい。当初は非常に大人しいスクエアーな、楚々とした地味な構成を考えていたけれど、表紙を描いてくれた画家スガノくんのぼくの似顔絵によって、本の方向性は変わった。買ってくれた人に、より楽しい感じ...、読んだら何となく元気が出る感じにマイナー・チェンジしたのだ。部屋に置いてあって、読めば、何となく気分がアップする感じにしたかった。どうだろうか。しかし、ホームページ上の、データーとしての自分のひとりごとを、本という手触りのある世界へ還元(復元?解凍?)する作業は、生まれて初めてのため、相当戸惑った。是非、読んでほしい。いくつかの外資系レコード店や、ABC などの書店では初回限定1000枚の、おまけCD(「JOURNAL STANDARD」...40分弱のアンビエント音楽です。ページをめくる音とシンセの音のみの楚々としたもの、お裾分けです) が付いています。お早めによろしくお楽しみ。


5/29(火)
あがた森魚、20世紀漂流記ツアー最終日。渋谷クアトロへ。渋谷クアトロのステージにあがるのは、ぼくは2年ぶりかな...。「おはようございまぁす」「あっ、惣ちゃん、おはようね」。あがたさんはリラックスしていた。あがたさんは今回、名古屋、大阪、東京とライブを重ねるごとにリラックスしてゆく。今日のステージに変な気負いなどないのだ。自分のキャリアを総括するベスト盤のリリース、そのステージに、さらりとしている。函館の海風のよう。30年のキャリアの熱気は氏の魂の裏側に沈められ、ニッコニッコしている。本当に洒落たひと、粋な伯父さんだ。メンバーにもそれはよく伝わった。だから良かった。たくさんいらしてくれた楽しいお客さんと共に、楽しく生きた時間が流れた。むやみに盛り上がるのではなく、かといって、堅苦しい静けさではなく、懐かしい友に逢うように、密度の濃い時間が流れた。それは、本番の後の長い長い打ち上げの席でも同様で、ぼくは今日、一日、生き生きとしていた。朝焼けを拝む間もなく、宴は終わった。ぼくは、3週間に及ぶ長い緊張感から解放された。朝5時過ぎ、カラスが一杯の渋谷のゴースト・タウンを後にする。さてと、また明日。

また明日音源....うずまき『ヒコーキのうた』
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2001年05月19日

25年前の友だちがやってきた週



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

25年前の友だちがやってきた週間

5/13(日)
ノアルイズのリハーサルだが、欠席者多発(全員風邪)のためリハは中止。今日、来れた元気なメンバーだけで、少し飲んで今日はお開き。

5/14(月)
昼間、歩く。身体を向上させないと、あがたさんのツアーで頑張れないからだ。天気は素晴らしく、ゆっくり歩いていると、遠くに顔なじみが見える。木のイスに腰掛け、ぼくを見て笑っている。アップルズの黒田くんだ。彼は、ぼくと同じ公園でいつもジョグしている。でも、なかなかに逢わないものだ。ひさしぶりに彼に逢った。こういう偶然はうれしいものだ。気負いなく、スッとお互いのこころに入ってゆける。屋外の爽やかな初夏の風に助けられ、ぼくはいつもの調子で黒田くんにイロイロ話す。ずっと前から、出会った頃から、ずっとずっと同じことしか話していない気がする。ぼくのそんな戯言を一音楽家として、真剣に聴く彼は、いつも真摯だ。音楽へ、ひとつの想いがまっすぐに伸びている。それは、ぼくとはスタイルは違えども、全く同じ地平線だ。ぼくたちは、そんなポップスの平野でカウボーイのような気分で毎日、旅をしている。今日は黒田くんに会えて嬉しかった。

5/15(火)
P-VINEの次のコンピ盤のライナー・ノーツ執筆、スタート。ムツカシイ。

5/16(水)
知人からの紹介で「333ディスクス」のMOOSE HILLというアーティストへのコメントを書く。非常にさわやかな音を出すひとで大きく気にいった。今度、逢ってみるかもしれない、ことに....。大事な電話はテイチクの瀬田さん。朗報で、テイチク本体でノン・スタンダード・レーベルの再発プロジェクトが本格的に動き始めることに...。細野さんの許可もおりている。まずは、解散したピチカートの音源からリ・イシュー。秋からリリースされるそう。さて、ぼくはどうやろうかな。ぼくは、この件、まだ全くの白紙。来週にミーティング始まる。でも幻のセカンド・ミニ・アルバム『ダブル・ハピネス』のリ・マスターリングは絶対にやろうと思う。どうかな?。夜は、ずっと、P-VINEの次のコンピ盤のライナー・ノーツ執筆、続ける。悩む。黒人音楽にまつわることを初めて書いているので、気を遣いながら悩む。

5/17(木)
25年前の友だちがやってきた。ぼくのホームページを偶然見つけた小・中・高時代の同窓会のメンバー倉内貴史くん、嶋津くん、鷲津くんから突然メールが届いたのだ。ぼくは、実は、同窓生のメンバーに、自分がこうした音楽の活動をしてきたことを全く知らせていない。実家の親にも、連絡先を教えないでくれと言ってきた。どこかで、一人前になるまで、昔の仲間に会えないという変なこだわりがあったからだ。子供っぽい意地の張り方だと思う。それで頑張ってきた。ぼくなりのやり方だ。でも、40も過ぎ、一人前になれたかは解らないけど、もういいのだと思う。もう、ぼくは音楽の道でまっとうするしかない所に来ている。ただただ、目の前の仕事に燃えるだけだ。目の前を見るだけなのだ。ぼくにとって、同窓会のメンバーは、自分の目の前を歩いてきた連中。ぼくはそう思っている。小・中・高とほぼ同じ友だちが名前を連ねている。中には幼稚園からぼくと同じという幼馴染みもいる。思春期のすべての時間を共にした懐かしい友だちだ。先の嶋津くんは、メールで、ぼくが休み時間、いつも手塚治虫のアニメを模写していたと言う。自分でも、もう忘れていたことを友だちが覚えてくれている。うれしいものだ。年末、帰省したら、今度はみんなに逢おうと思う。......夜、クリチャーズの青柳くんから今度の彼のレコーディングについてのメール。ぼく以外に参加するアーティストは、Tommy Guerrero、Naim Amorとのこと、異人さんばかりだ。Tommy Guerreroって、何か名前、聞いたことがあるなぁ。誰だっけ?これで、6月の新録制作物は、青柳くん、シルヴェイン・ヴァーノ、某再出発レーベル・コンピと3つ。6月30日はノアルイズ&ロンサム・ストリングス&都家歌六師匠で、あの渋谷BYGでコンサート。

5/18(金)
あがた森魚氏のリハーサル2回目。人間的モードがドラム・プレイヤー・モードへ完全に戻る。先週は全くダメだったが、身体のコントロールが出来るようになってきた、6時間ドラム叩く。とっても疲れる。

5/19(土)
あがた森魚氏のリハーサル3回目。初台のスタジオへ。1時にスタジオ入りして、8時間近く、ずっとドラムを叩く。楽曲のアレンジが非常に細かく、メンバー全員悲鳴をあげる。終了後、桜井くん、レンくんでオペラ・シティの地下の釜飯屋さんのような、飲み屋さんのようなファジーな店で「お疲れさま」をする。あがたさんは今日は当日の衣装のセーラー・カラーの海兵さんスタイルで歌った。帰宅後、今日のリハのMDを聴き直し復習、明日のノアルイズのお友だちの何とかさんの結婚式演奏の曲をビデオ確認、TV「ダーマ&グレッグ」(いつも最高!)を見て、メールを少ししてバタム。さぁ、来週はいよいよ名古屋&大阪クアトロだ。
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2001年05月12日

癒しから励ましへ週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

癒しから励ましへ週間

4/30(月)
朝日新聞で「癒しから励ましへ」のコラムをじっと読む。「癒し」は時代に添い寝する方法だ。励ましは、「もういい加減起き上がって頑張りなさい」という覚醒の方法。「明日があるさ」の偶然のヒットから時代の空気が変わってきた。20世紀初頭、ブルーズやジャズが生まれた背景と似ている。景気がこれだけ沈滞すれば、カラ元気と言われようと、笑って歩いてゆくしかないのだ。ティンパンの「ハンド・クラッピング・ルンバ2000」の「自分のことは自分で盛り上げるしかないんだ、べいびい...」にも通じる指向性。ぼくが自分のアルバムのタイトルを『JUMP FOR JOY』にしたのも、同じこと。もう起き上がらないといけない。不平不満を言ったり、引き蘢ったり、キレたり、ムカついていたりする甘えの時間はもうないと思う。もう起き上がろう。ぼくは「励まし」を支持します。

初夏の音源.......WECHSEL GARLAND『WECHSEL GARLAND』

5/1(火)
日々を可愛がるお話し...。忙しいと、殺伐とする。ただ仕事だけして、帰って寝るひとになってしまう。日々を可愛がる。その積み重ねが人生を作り、自分を作る。そう思う。休みの日にただ寝ていないで、軽く音楽を聴いたり、大味な映画を見に行ったり、ひさしぶりの友だちと話したり、ゆっくり散歩をしたり、その帰りにパンを買って、道ばたで食べたり、歩く足を止め、夜空をずっと眺めたり、柄にもなく花を愛でて、花を買い、自分の部屋を飾ってみたり、ゆっくり目をつむり、陽を浴びたり、髪をいつもよりも短く切ったり.....ただ行動するのではなく、そのひとつひとつを慈しみ、可愛がりながら暮らしてゆく。自分で可愛いことをやっているとちゃんと自覚する。雪が降ったら、いつも雪だるまを作りながら帰路を辿る音楽仲間(ノアルイズ/タケマツくん)を初め、ぼくの回りのすべての仲間や先輩、それに附随する音楽の世界.....ぼくは時々、ふっと、すべて、可愛らしいなぁと感じる。去年のティンパンのときも強く感じた。細野さんが夢中でやってきたことすべてを可愛らしいと思う。可愛らしい、チャーミングというのは粋な生き方のことだ。世の中的には、連休中なので、そんなことを今日、思いました?

5/2(水)
5月末に出す本のデザイン作業確認ずっと働く。

HI-RECORD音源....O.Vライト『ザ・コンプリート・O.Vライト・オン・ハイ・レコーズ』
サッチモ音源.....ルイ・アームストロング『ファット・ア・ワンダフル・ワールド』

5/3(木)
渋谷の白山眼鏡店に新しいサングラスを取りに行く。ぼくは、もう20年近く、ここの眼鏡を愛用させてもらっている。自由が丘と渋谷と時々、覗く。新しいサングラスは夏の旅行用に買ったもので、ぼくの旅はもう始まっている。夕刻、東武ホテルの一階のカフェで、あがた森魚氏とファンクラブの会報誌用に対談。最近は氏と逢うこと話す機会も多く、何か、親戚の伯父とずっと話しているような気分。普段のあがたさんは本当に威圧感がない。リラックスして接することができて、ぼくは最高だ。深夜、今度の自分の本のために、デザイナー/モッくん宅でマックを前にしていろいろと決める。

5/4(金)
自分の本に付ける音楽制作。今回はひさしぶりに、コンピューター/MIDIを使い、ぼくの本を読んでいる間、ずっと流しておける音楽にした。日常のテンポ感、本を読んでいるテンポ感、力まずに、主張のない音楽のデッサン。

5/5(土)
自分の本に付ける音楽デッサン、続く。使う音色はひとつ。ひとつの楽器。一日、繰り返す。ひさしぶりのMIDIに戸惑うマックくん。バグの連続で作業は安定せず。夜、ノアルイズ/アベくんと電話、ノアルイズの夏のレコーディング・アイデア、実現の方向へと遂に歩き始めた....。

5/6(日)
ノアルイズの新曲リハーサル日。今回はノアルイズ初挑戦の何とラテン・ナンバー。ぼくはブラシを捨て、スティール・ドラム用の小さいスティックで「ボンボコ、ボン!」と演奏する。

5/7(月)
全国民的連休はおしまい。ぼくは、今日はお休み。

5/8(火)
雨。初台の「ノア」というリハーサル・スタジオへ。今日は、あがた森魚氏のクアトロ・ツアーの最初のリハーサル日だ。メンバーはあがたさん/うたとギター、ライオン・メリィさん/キーボード、桜井くん/ギター、青木くん/ベース、高田レンくん/フィドル、ペダル・スチール、ぼくがドラムス。今回のツアーはあがたさんのベスト盤のリリース記念なので、いっぱいというか30曲近く、氏の代表曲をトライする。あの「赤色エレジー」も今日初めて演奏しました。ひさしぶりのロック・ドラムに、肉体のコントロールが難しいなぁ。身体がまだまだ固い。リハの後、みんなで食事会。すでに相当落ち着いた大人5人と、ひとりの若者(レンくん)という絶妙なバランスがとても居心地よく、このメンバーで演奏する醍醐味を、皆、感じる。面白くなりそうだ。

5/9(水)
本に付ける音楽デッサン続く。締めきりは明日。ずっと作業。

嬉しい音源....ポール・マッカートニー『夢の翼』、ザ・バンドのリ・マスター4枚『ロック・オブ・エイジズ』『ムーンドッグ・マチネ』『南十字星』『アイランド』

5/10(木)
東銀座へ。今日は7月に出すP-VINEのコンピレーション『JUMP FOR JOY』のマスターリング日。エンジニアはぼくと不思議と相性がよい塩田さん。マスターリングは、順調に進む。途中、アスペクト関くん、スタジオに登場。ぼくは、本に付ける音楽がまだ出来ていないことを彼に告げる。締めきりは明日の朝までに延びた。夕刻、本当は帰って作業をしないといけないのに、P-VINE塚本くん、関くんと3人で飲む。軽く飲むつもりが盛大に飲むとなり、ぼくは11時、泥酔のふたりを残し、帰宅。お風呂で酔いを覚まし、作業再開。終了は朝10時。バイク便の方にCD-Rを渡し、長い一日終了。「バタム」。

5/11(金)
ぼくの誕生日。いやはや、42才となった。お目出度いので、いつものお店で髪の毛を切り、ひさびさに父と母と電話。夕刻には、山本哲也くんに来てもらい、家のマックくんの体質改善。の後、渋谷「丸八」へ。今日はノアルイズのメンバーや福岡くんのメンバー、山本くんのメンバー、キング・レコードのオクムーなどなどで、祝って頂く。ものすごいプレゼント(因にヴィンテージ楽器)も頂き、感無量。しあわせな一日だった。

嬉しい音源パート2....デヴィッド・バーンの新作『LOOK INTO THE EVEBALL』

5/12(土)
朝、歯痛のため、ものすごい近所の歯科医院へ。原因は疲労と年齢によるものと診断される。天気もよいので、軽く歩き、二子玉川と渋谷へ。軽めの細いパンツをジャーナル・スタンダードで購入。夜、リトル・クリチャーズの青柳くんとメール。今度の彼のソロ・アルバムを一曲手伝うことになりそう。楽しみがまたひとつ増えた。

自分への誕生日音源......V.A/15枚組『ラジオ名人寄席』
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2001年04月30日

野茂選手に励まされハード・ワーク2週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

野茂選手に励まされハード・ワーク2週間

4/16(月)
P-VINE用の次のコンパイル盤の候補曲の詰め。一日中、60年以上も前の大昔の音源の中で息をする。5月末に出すことが遂に決まった、自分の本用の細野さんとの対談部分、細野さん自らの校正依頼も進める。

感激した音源....デヴィッド・バーン『ザ・フォレスト』

4/17(火)
お昼、2時、福岡史朗くんと落ち合い、ジャケ写用の素材を見せてもらい、彼と息子さんの2ショットを選ぶ。持ち帰り、コラージュ。大まかなジャケット・デザインの方向性、見える。テーマは「空間のミニマルな世界と福岡くんの日常」。

4/18(水)
ずっと、一日、P-VINE用のコンパイル盤選曲、VIVIDの今度のレスポールの再発のライナー書き。鈴木カツさんと、今後の楽しい展開など、こころ交わす。

4/19(木)
モンドくん日記用のまんが書く。6月と7月末のノアルイズの2回のコンサートの件、進める。ひとつアイデア思いつき、ノアルイズ/アベくん経由で、都家歌六師匠に連絡してもらう。

4/20(金)
アスペクト編集者の関くん、遂にダウンのため、今日の打ち合わせは中止。オフとする。大リーグで、ものすごく頑張っている野茂選手の勇姿に励まされる日々。ぼくも毎日、今、一球ずつ、投げ込むだけだ。........少々残念なこと。.......ワールドスタンダードの新作のリリースは秋に延びてしまった。だからというわけではないが、アルバム・タイトルを決めた。ディスカヴァー・アメリカ・シリーズ完結編/ワールドスタンダードの新作のタイトルは、『JUMP FOR JOY』。

4/21(土)
自分の本の校正。追加原稿の直しなど続く。地道な日々。日記のテンポでもそれが伝わっていると思う。今週来週は職人のごとく、日々こなすなり。

購入音源....カラヤンの『アダージョ・シリーズ』7枚ほど。今頃になって、買っていない分をすべて買い浸る。流麗すぎる、いやらしすぎるほどのカラヤンの多弁なオーケストレーションに酔う。マントヴァーニー楽団みたいにもすべて聴こえる。

4/22(日)
ノアルイズのレコーディング日。今日の録音曲は「アレグリア」。ぼくは戦前スネアのスナッピを外し、タムタムのようにして、スリット・ドラム用のスティックでコツコツ叩く。少しオリエンタルな響き。気に入る。

購入音源....ザ・ビートルズ『ソウル・セッションズ』、ポール・マッカートニー『ラム・イン.モノ』....どちらも究極のブートレッグ。

4/23(月)
竹村のぶかずくんと電話やメールで連絡とれず。困る。ワールドスタンダードのホームページのリ・ニューアルの件でトラブル。困る。パリの音楽家、シルヴェイン・バーノからメール。テープは6月の末に届く。ぼくの締めきりは7月29日。曲タイトルは「Les Cailloux」。深い秋にはリリースされるのだろうか、発売日は未定。忙しい。

4/24(火)
アスペクト編集者の関くん復活。細かく、自分の本の構成、デザイン周り、ジャケット関係の確認詰める。今後の作業内容も確認。連休中の作業がすべての決めて。これを乗り切れば5月末には出せる。現在の発売予定日は5月29日。更に、ひとつのアイデアで初回限定1000册分に書き下ろし曲のCDを付けるアイデアも出る。更に忙しくなった。深夜、細野さんからメール。校正の件、打ち合わせる。

4/25(水)
レス・ポール原稿をカツさんに送り、連休明けにお会いすることとなった。さてさて、どうなるか。夜はひさびさにイラストレイターのスガノくんに逢い、ゴハンを一緒に食べつつ、『JUMP FOR JOY』に付けるコミックまんが、表紙の打ち合わせ。お酒の力も借り、いろいろな話も出来てよかった。彼はナイス・ガイでうれしい。

4/26(木)
早起きして、銀座歌舞伎座の前にノアルイズ全員集合。蓄音機屋さん/シェルマンで、今度出すマキシ・シングル用のジャケ写撮影。撮影後、みんなでお寿司屋さんでゴハン食べて、その後、タケマツくんの車で騒ぐ。すごく楽しかった。夜、何と!都家歌六師匠から電話。今度のコンサートの件と、この前予約した師匠監修の音源の話、完売だそうでよい感じ。うれしい。

車内騒ぎ音楽...布谷文夫『レッツ・オンド・アゲイン』

4/27(金)
夜、カフェめし屋?さん/ロータスへ。あがた森魚伯父、マネージャーの倉科さん、キティの高橋ディレクターとあがたさんの新作用レコーディングのミーティング&食事会。ロータスは大盛況でゴハンもおいしかった。

4/28(土)
デザイナー/モッくん宅で福岡くんのジャケット周り、マックの画面上でチェック。帰宅後、明日の準備。明日は大阪へ営業だ。明日はレコードとCD が重い。

突然買い直し音源...レッド・ツエッペリン『フィジカルグラフィティ』

4/29(日)
大阪、梅田のクラブで「CALLING」というイベントのためにタキシード姿でD.J。旅のお連れはノアルイズのアベくん&オオシマくん。まさに3人珍道中。すごい飲んで騒ぐ長い一日。修学旅行みたいな感じ。

気に入る音源...マリア・マルダー新作『リッチモンド・ブルーズ』

4/30(月)
二日酔いで起き上がり、大阪で謎のレコ屋「人類レコード」などをのぞき、東京へ戻る。帰宅後、「地雷ゼロ・キャンペーン」のテレビをちょうどやっていて、21世紀型YMOの勇姿をぼんやり見る。細野さんのチョッパー・ベース冴える。この曲は、ぼくは純粋にUAさんとシルヴィアンが歌うシーンが好き。さてと、明日からまた頑張ろう。ルーファス・ウエインライトの新作が聴きたい聴きたい夜。
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2001年04月24日

TAK SINDO/オーディオ・パーク週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

TAK SINDO/オーディオ・パーク週間

4/9(月)
リトル・クリチャーズ青柳くんとメールで、こころ交わす。お互いのシステムの確認、お互いの音の交換などを約束しあう。音楽仲間が増えた。よし、一緒に音楽しよう。

頂き物音源........リトル・クリチャーズ『フューチャー・ショッキング・ピンク』、KAMA AINA『タイムレス・メロディー』

4/10(火)4/11(水)4/12(木)
ジャパンというバンドには『クワイエット・ライフ』というアルバムがあるけれど、今のぼくは5月からの怒濤の生活を前にして、実にクワイエットだ。家で出来る仕事が多く、自分のペースで一日一日が流れてゆく。季節も毎日、春で、家の庭の桜もきれいだ。この前、青山/ティンバーランドのトレッキング・シューズを買ったので、毎日、歩くのもうれしい。素朴な日々だ。この3日間は、まさにそんなフォーキーな感じだった。

4/13(金)
福岡史朗くん、ゲンさん、我が家に呼ぶ。アルバムの正式タイトルを『TO GO』に決定する。TO GOとは、英語ではトゥー・ゴー。ロマ字読みするとトー・ゴーとなる。トーゴーとは福岡くんの息子さんの名前。そのダブル・ミーニング。ぼくは、いつも、当然、プロデュースするアーティストのプライベートまで知った上で、サウンド作りに入る。一体、そのひとがどういう環境や人間関係にあるのかわからなければ、ぼくが音を積むことは出来ない。「どうしたいのか?どうしてその音にしたいのか?そして、どんな風なアルバムを目指すのか?」。その裏側には、いろいろな事象が絡んでいる。一枚のアルバムを作るということは、作っている間、その事象を掘り下げる作業に終始すると言ってもいい。自分で何が作りたいのかわからないと言うアーティストもいる。けれど、いつも答えは、そのひとの過去や記憶に眠っている。それをゆっくり急いで紐解き、「今」という時間を共有するぼくたちの役割りを考える。何をどうすれば、みんなで楽しくやれるか。そんな当たり前のことだ。CDとなった商品をユーザーがどんな気持ちで嬉しく受け止めるのか。そんなことだ。そんなことばかり考えながら、アルバム作りは進む。福岡くんについての命題...。彼が日々、家庭にいる主夫であること、息子さんがいること、そして、30才過ぎの充分な大人であることから、ラヴ・ソングの意味は、恋愛というより、もっと「おおきな愛」というテーマに変わっている、それらすべてを公にするか、オミットするかずっと悩んだ。ジョン・レノンのようなメジャー・アーティストなら、何をやってもアーティスト・バリューで、メディアはヒップと捕えてくれる。けれど、福岡くんは無名だ。無名のアーティストに、この現実感、生活感を背負わせることに悩んだ。つまらない偏見を持つひともいる。ならば、そうした側面を出さないほうがいいという考え方もある。でも、福岡くんは何もこだわっていない。全くもっていつも自然体なのだ。ほとんどのアンサーは「それで、いきましょう」。ニコニコしている。すごい男だ。何をどうするかは、完全にぼくのジャッジに委ねられた。だから、ぼくは「そのまま」の道を選んだ。何も隠さず、何も装飾せず、世に出すのだ。J-POPの世界では、こうしたやり方にはリスクが伴うと言われる。ぼくのアプローチはいつも早すぎると言われる。リスナーの耳の成熟は、まだまだ幼いと見られているのだ。ユーザー、リスナーの耳の成熟?。そんなことなんて考えたことない。みんな実はちゃんと聴いてる。音楽はパッションで伝わるものだ。だから、音楽の仕事には可能性があるのだと思う。ぼくはただただ、夢中な音をやるだけ。「そのまま」の道。福岡くんの「そのまま」の道。だから、タイトルは『TO GO』でいいと思う。ジャケットにはトーゴーくんをカートに乗せ、ロンサムに押す福岡くんのショットを使う。それでいいと思う。「そのまま」の道のままでいい。そうやって伝わってゆけるはずだ。打ち合わせの間、そんなことをずっと考えていた。

4/14(土)
今日は実は、面白い日で、深沢の「オーディオ・パーク」というホール(個人所有)へ出掛けた。怪しいコンサートがあるのである。誰の?。都家歌六師匠である。そう、あの、のこぎりヴァイオリンの日本で唯一のプロフェッショナル、歌六師匠である。ぼくは、かつて、東京ムラムラを手伝っていた時、師匠と出会い、ソニーの『星めぐりのうた』というトリビュート盤にも参加してもらった。日本一の落語のSP盤のコレクターでもあり、戦前のクラシック音源への造詣も深い。6年程、御会いしてなかったが、年賀状や、いつも案内を送ってくれて、ぼくはずっと再会を楽しみにしていた。今日が再会の日だ。ノアルイズののこぎりヴァイオリン奏者、モリタくんも連れてゆく。師匠に紹介するためだ。会場は、50人も入れば、満杯という感じのロフトっぽいところで、20人ほど、ゆるい感じで年輩の方々がいらっしゃる。師匠は、まず細野さんも好き?なフローレンス・ジェンキンスというミセス・ミラーと並ぶ音痴おばさんの音楽高座を軽快に飛ばしていた。空いている席に座り、しばし高座鑑賞。休憩時間となり、ぼくはすぐに師匠に駆け寄った。「師匠。鈴木です。おひさしぶりです」「あれま。そうなの、鈴木さん、お元気?」。ぼくは、モリタくんを紹介し、一体、この会場は何なのかと訪ねた。何しろ、100台以上の蓄音機が会場に並んでいるのだ。SP盤もズラリ並んでいる。「ここはね、寺田さんの家」、師匠は言う。寺田繁さんは、何と無類のオーディオ・マニアで自宅をホールに改造してしまったという。ぼくは、壁に飾ってある一枚の写真が気になった。TAK SINDOがにこやかに微笑んでいる。TAK SINDO!。そう、1950年代のエキゾ王のひとり、デニーやバクスターと並ぶモンド・アレンジャー/TAK SINDOだ。寺田さんは何と、その息子さんなのだ。お正月には毎年、今でも、御本人も帰ってくるという。いやあ、すごい場所に迷いこんでしまった。休憩は終わり、いよいよ、ひさびさの歌六師匠の演奏だ。師匠は、ライト・クラシックを8曲ほどやってくれた。いい。実にいい。音が優しい。ぼくが言うのもおこがましいけれど、6年前と比べて格段に繊細なタッチ。グノーの「アベ・マリア」は6年前も聴いたけれど、崇高な世界にまで純化していた。感激した。師匠と、その後、4月25日リリースの『全集日本吹き込み事始』(全11枚入り)のことを話した。1903年、日本のレコード録音の原点の音源だ。師匠は監修者として、この偉業を成し遂げたという。早速、ぼくは直接予約した。「ぼくから買えばね、一割引きだから」とニコニコしている師匠。再会を約束し(実際に6月某日、ノアルイズ・マーロン・タイツと歌六師匠は一緒にコンサートを開くこと決定。詳細は後日..。)、ビールに合うという不思議なおだんごをたくさんもらい、食べ、オーディオ・パーク(問い合わせ先..03-3704-9110)を後にした。今度はSP盤のレコード・コンサートの日に来ようと思う。オーディオ・パークがある深沢は緑が多くて、きれいな街。良いところだ。

4/15(日)
渋谷ハイファイ・レコードへ。ノアルイズの録音日。今日はロバート・クラムのナンバーでも有名な「ホーム」という大好きな曲の録音。すごくマッタリとルーミィーにインティメイトに演奏する。森田くんののこぎりも、昨日の歌六師匠のオーラーに影響を受け、実に繊細な音。誘ってよかった。いつものライヴとは違った、良い感じに今日は録れたと思う。帰りにはウクレレの大島くんとふたり、味の素が大量に混入して、それが旨いという「兆楽」という宇田川交番の近くの中華料理屋で、みそそばを食べ、少し飲んで談笑。大島くんは、近所の爺さんのような感じで、ぼくはとても一回り近く年下の男とは思えない。面白い男だ。今度、というか年内中にぼくの家の隣駅に越してくるという。飲み仲間がまた増える。夜も暖かくなって身体が楽だ。

購入音源......ボブ・マーリィー&ウエイラーズ『キャッチ・ア・ファイヤー、デラックス・ヴァージョン』
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2001年04月16日

凱旋コンサート週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

凱旋コンサート週間

4/1(日)
エイプリル・フール。日曜日、ノアルイズのリハーサルである。青山CAY での凱旋ライヴに向けてのリハである。そのためもあり、道玄坂のヤマハで新しいブラシを買う。最も手にあっていたものはテキサス、オースチンの見知らぬ客人にあげてしまった。いつも使っているのは、ジルジャンというメーカーのもの。シンバルで有名なところだが、ここのブラシがぼくの手には合っている。何処が、というと微妙だが、自分の演奏フォームが作りやすい。因に、スティックはリヴォン・ヘルム・モデルというか、来日時、リヴォンさんから直々に頂いたマ−チング・スネア用のスティック。軽くて、細く、短い。これで、あの大きなドラムをリヴォンさんは叩く。小さく大きく、叩く。楽器とは、そうやって鳴らすものなのだと、このスティックから教えられた。楽器は何でもそうだけど、手に身体に馴染むまで時間がかかる。触らなければダメで、触るほどに、使いやすく、良い音になる。だから、そうやって磨き上げたドラムのヘッドなども、ぼくはボロボロになるまで使う。何年も、何十年も使う(ストーンズのチャーリー・ワッツなんて、今でもデビューの頃のスネア・ヘッドを使うはずだ。凄すぎる)。ぼくは、ギターの弦なんて、絶対、変えない。切れるまでが、ぼくと、ギターの弦との時間、関係なのだと思っている。ぼくだけじゃなくて、音楽家の部屋には必ず、そんな使い込んだ逸品が置いてあるものだ。何年も弾き続けている楽器が必ずある。そんな部屋には人格が宿る。楽器という人格が、まるで懐かしい住人のように、そこにある。だから、そんな部屋はどこか居心地がいい。空気が揺れている気がする。

4/2(月)
おかげさまで、ぼくが監修した『フォーキー・リラクシン』好評につき、P-VINEで、新しいコンピレーションをやることとなった。その音源準備、テーマ決めなどが始まる。発売は7月上旬に設定した。未知の音源を聴くのは好きだ。真っ白なまま、音に向かう。知識や偏見がない音源は、そのコアな時間がいつも真剣勝負だ。いくつか気にいった曲がこころに残る。有名無名、全く関係ない。いい感じだなと思ったもののみ、正直にメモしてゆく。どんどん音源を聴く。メモが貯まってゆく。膨大な音源をすべて聴き終えた頃には、ぼくの頭の中に、うっすらと、自分のストーリーが出来ている。そして、テーマが見えてくる。タイトルが浮かぶ。監修や選曲とは、こういう仕事なのだと思って今までやってきた。音楽を作る作業と全く同じだ。未知の音源、御期待ください。

4/3(火)
あの鈴木カツさんより連絡くる。10年ぶりだ。何でも、ひとつライナーをお願いしたいと言われる。ブツはあのレス・ポール。しかも『ニュー・サウンド』!。最近は、すごいブツの依頼が多い。ゲイリー・アッシャー、プレステッジ&ヴァガードのフォーク、ジャック・ニッチェに続き、今回はレス・ポールだ。巻頭リード文なら、ということで、やんわりお引き受けした。カツさん...。フォーク音楽の識者としては、世界でもトップ・クラスのお方、大先輩である。関連書籍は多く、実はほとんどを持っている。10年ほど前、ぼくはカツさんのお店(今は亡き築地の「エニー・オールド・タイム」)を訪ねた....。こんな想い出だ。その頃、ぼくはブエナ・ビスタ周辺(つまりウォルト・ディズニー音源)の復刻ものに、影ながら関係していて、ウクレレ・アイクなんてのも、強行して出したりして、いくつかのアルバムのライナーも手掛けた。ディズニーの音源はぼくが言うまでもなく、素晴らしいものばかりで、特にジョージ・ブランズやシャ−マン兄弟が手掛けたものは外れなしで、これほどウキウキする音楽なんて、世界中にないとさえ思っていた。そんな時、遂に『ジャングル・ブック』の日本盤のライナーを自分で書くチャンスがやって来た。ちょうど、ぼくが『POSH』を作り終わった頃だ。ヴァン・ダイク・パークスが関係していることもあり、夢中で徹夜で書いたなぁ。キプリング原作の『ジャングル・ブック』は、ディズニー映画の中で『南部の歌』と共に人気がないけれど、ぼくの大好きな映画だ。バルーやモーグリという愛すべきキャラクターが登場する映画そのもの、すべてが好きだ。その幸せな「くまの暮らし」は、ぼくの人生観にまで影響を及ぼしている。見ていない方は是非、お薦めする。とても楽しい映画。音楽がこれ又、最高で、『ジャングル・ブック』は、ディズニーにしては珍しく大人っぽいとというか、渋い。エキゾチックかつアーシー&フォーキー&ジャズな世界で、まさにバーバンク・サウンドの趣き。そして、ぼくは、テーマ音楽を書いたテリー・ギルキソンに注目した。ギルキソンをぼくは当時全く知らなかった。だから、ぼくはカツさんのお店へ、この人なら知っているはずと聞きにいったのだ。エニー・オールド・タイムは飲み屋だが、専門的なフォーク関連のレコードがいっぱいで、若いぼくには敷き居が高かった。お店のカツさんは、チャーハンかお好み焼き?か何かを作ってくれて、ぼくのリクエストのイージーライダーズ(テリー・ギルキソン参加グループ)を大音量でかけてくた。嬉しそうに説明してくれた。ぼくはモグモグ食べながら、その説明を聞いた。今でも全く同じだけれど、知らない音楽に出会うと、ぼくは燃える。見知らぬフロンティアを征服したくなる。日頃はぼんやり眠っているカウボーイ魂みたいなものがガバっと起き上がる。その時も、ギルキソンという、バーバンク.サウンドのルーツみたいな音源との出会いに「まだまだこれからだな、この世界、先は長いな...ふっ」とエニー・オールド・タイムの回転ドアを「パタン」とすり抜けた。よく覚えている。「パタン」は、よくウエスタンの映画の酒場に出てくる、木製のあれだ。生まれて始めて経験した「パタン」。ぼくの背でドアはパタン、パタンと揺れた。ロンサム・カウボーイの気分だった。あれからずっと歩いて、歩いて....。もう21世紀。フロンティアは、まだまだ歩き終わりそうもない。おそるべし、アメリカ音楽の世界。

4/4(水)
昼、赤坂コロンビアで福岡史朗くんのプロモーション・ミーティングの後、夕刻、渋谷キリン・シティでP-VINEの塚本くんとコンピの件ミーティングの後、渋谷クアトロへ立ち寄る。あがたさんと栗コーダー・カルテットのジョイント・ライヴ。前半部分、すこし観覧の後、急いで家に帰り、遅れている自分の本の執筆。で、今日はあっと言う間におしまい。

4/5(木)4/6(金)4/7(土)
木曜日から土曜日まで、あっと言う間というか、オフ日のような、そうでないような、完全に昼型に自分の生活サイクルを戻す3日間。オースチンから戻って来て、ものすごい慢性的な時差ボケに、ひどい頭痛の連続のため、「えいやっ」と3日かけて戻したのだが、戻したら、これが極端にすこぶる良い。すごい健康的になって、調子がとても良い。やはり、夜、寝ないと人間はダメか。結果、今は、夜、10時には眠くなり、朝6時起床という、健康的な、じいさんのような、こどものような心身となる。来週、伸び過ぎた髪の毛もバッサリと切ります。

4/8(日)
やってきました。ノアルイズの凱旋コンサート、青山のCAY だ。CAYはデイジーの一昨年のイベント以来。会場に遅れてつけば、すでにリハは始まっている...。ところが、オースチンの時にはあんなに簡単だったサウンド・チェックが日本では、PAの方とコミュニケートが難しい。モニターの回線を変え、マイキングを変え、座り位置を修正し、とにかくすべて直す。ぼくはその間、オースチン/エレファント・ルームでの、ディスコミニケーションな現場の、けれど音楽的な自由な空気を懐かしんだ。本当に、日本の音楽の世界にはナーバスな現場が多い。充分、知っきたつもりだけど、馴れない。ぼくたちは「楽しみ」のために音楽しているのだ。ささやかな「楽しみ」をお客さんと分かち合うため、音楽しているのだ。何故、もっと楽しまないのか。そんなスノッブな空気に残念に思うことが、東京に戻ってから多い。.....本番までの間、楽屋でみんなとふざけながら着替えてると、リトル・クリチャーズの青柳くんが入ってきた。彼も今日、出演なのである。「あっ!青柳くんだぁ」。ぼくは背中越しの彼に思わず呼び掛けた。青柳くんはニッコニッコでプリミティヴに振り返り「いやあ、鈴木さん。いろいろとお話したいことが...」とおっしゃる。何だが、可愛らしいひとだ。さて。そして、本番。ノアルイズを知っているひとは多くはないと思うし、初めて聴くひとも多かったと思うけど、本番は、オースチンでの舞台度胸が付いたこともあって、ダイナミックなステージとなった。良かった。みなさん楽しんでくれた。このわずか半年の間で、ノアルイズのメンバーが体験したステージはこれで10舞台。下北沢QUE/デビュー・ステージ、リーダー/アベくんの結婚式披露宴パーティー、ワールドスタンダード/サロン・イベントの2回、渋谷オン・エアー・ウエスト/ドリームズヴィルのコンサート、NHKホール・ロビー/ティンパンの前座、ボンジュール・レコードの店頭ライヴ、スターパインズ・カフェ/ジェフ・マルダーの前座、テキサス・オースチン/エレファント・ルーム。そして青山CAY。半年前、初めてステージに立つメンバーがほとんどのバンドは、10回のステージで、プロのエンターテイメントの世界に近ずいた。ぼくはそう見てる。普段のふざけた彼らは、ずっと学生のまま、部活動のままだけれど、本番で彼らは見事に変わる。真剣だ。遊びは真剣にやらないと遊びにならない。去年末、細野さんがノアルイズに言ってくれたことを、ぼくたちは忠実に守っている。ノアルイズ・マーロン・タイツは、今、まさに最高のグループだと思う。本当にそうなのだ。今日のイベントでは、途中、ぼくはD.Jも少しやった。タキシード姿のD.Jなんてぼくは見たことない、やったことない。で、D.Jしていると、何やら、ニヤニヤした空気がぼくに注がれる。顔をあげれば、あれま、サザンの関口さん。「偶然、来たら、スズキさん、やってるじゃないのー」「ノアルイズ、酒がグビグビ進むよぉ」なんて言ってくれた。関口さんのこの前の竹中さんとの口笛のレコードは好評に付き、第2弾を計画中....などとも話す。今度はアレンジからやりたいなどとも話す。帰り際、青柳くんと、ちょいと今後のこと密談し、親交を深める。時刻は11時過ぎ。昼型のため、ものすごく眠くなったぼくは、ライト・イン・ダークネスの村上くんに手を振り、CAYを後にした。もう完全に、いわゆる「お眠」状態で、立ったまま起きていられないのだ。なわけで、帰宅後、ベッドで失神。お疲れさまでした、そして楽しかった。
posted by dwww at 00:00| 実録!モンドくん日記