2011年09月12日

Parabuccal Speech by Ross Barbour/Four Freshmen

 「チップマンクス」に代表されるテープレコーダーの録音・再生速度を操作して音響効果に利用した“ムシ声”レコードを集めている中で、解けない謎がひとつありました。50〜60年代に活躍したボーカルグループ「The Four Freshmen」のレコードにムシ声を使った曲があるのです、それもライブ盤で。
 これって生演奏でどうやって歌っているんだろう? ヘリウムガス? それともレス・ポールが発明したレスポールヴァライザーのような装置を使用しているのか? それともあらかじめ録音しておいたテープを使ったステージなのか? う〜ん、どれも違うような気がするなぁ…と、頭のどこかにずっと引っかかっていました。
 先日SONOTAに入荷したフォークウェイズの「Speech After the Removal of the Larynx」という医療系研究レコードでその謎がやっと解けました。そこには一般的だという食道発声から、Alvino Reyも使っていた SONOVOX に似ているWestern Electric社の機器を使用した発声など、声帯以外での様々な発声方法が紹介されていて、かなり痛々しくもあるのですが興味深い内容でした。その中で紹介されている“頬の空気と舌などで発声する”Parabuccal Speechという方法が、The Four Freshmenのそれだったのです。
 うぉ〜!っと感動した勢いで検索してみたら、そんな彼らの愉快なステージ映像が見つかりました! しかも1964年の日本公演というのだから驚きです。これを観た日本の芸人さんの中には、猛特訓した方もいるんじゃないかな、なんて妄想したり。解説書によると習得が非常に難しく、現在ではほとんど使われない発声方法らしいのですが、噂によると日本にもこの技を継承する人物がいるとかいないとか。その辺りはまたラジオ「デイジーホリデー」の方で。
 ドナルド・ダックの声優クラレンス・ナッシュ氏も同じ発声法のようです。

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2010年06月12日

星野源 / くせのうた

星野源のビデオクリップが出来ました!
曲はすでに名曲と呼び声も高い「くせのうた」がフルで聴けます!
すこ〜しシュールで、後でじんわり。ココロにしみる「くせのうた」なんです。
ほっとして元気になる、星野ワールドへようこそ!

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2009年07月13日

Blue Diamonds / Ramona

ドロレス・デル・リオ主演のアメリカ映画『ラモナ』(エドウィン・カリュー監督/1928)の主題歌。この演奏は細野さんが当時聞いていたというインドネシアからオランダに移住した兄弟、Rudy&Reim de Wolffによる「ブルー・ダイアモンズ」バージョン。1960年にドイツでNo.1ヒットを記録した。

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2009年06月15日

Luiz Bonfá / Sambolero

映画『ブラインドネス』(フェルナンド・メイレレス監督/2008)の劇中歌。
突然目が見えなくなるという伝染病のために強制隔離施設に収容された人々。極限下に置かれた人間の心理をシリアスに描いていく中、「こんなときは音楽を聴くに限る」とラジオをつける印象的なシーンで流れて来るのがこのルイス・ボンファのサンボレロ。
4月のSpringfield大阪場所や5月のCAYでも細野グループによって演奏されました。

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2009年04月14日

Humming Kitchen / Atlas of Winds

4月29日にデイジーワールドから発売されるハミングキッチンのニューアルバム『ストレンジトマト』から「風のアトラス」のPVが届きました!
PV撮影は、2月に湘南鎌倉由比ヶ浜のROUTE-134沿いの小さなカフェ、その名も「Daisy's Cafe」でジャケット撮影と同時進行で行われました。

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2009年03月30日

THE RELUCTANT DRAGON - SONOVOX

以前ケイ・カイザー楽団の演奏でご紹介したヴォコーダーのご先祖様“SONOVOX”。先日のラジオ「デイジーホリデー」でもAlvino ReyのSP盤でご紹介しました。この映像ではアニメーション映画の効果音の録音シーンの中で、SONOVOXの実演が観れます。

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2009年02月23日

CRAZIEST WALK EVER!

ディーン・マーチンの伯父さん Leonard Barr によるイカれたステップをお楽しみ下さい!映像はDean Martin Showから。レオナルドは、1903年生まれのアメリカの生粋のスタンダップ・コメディアンでしたが、ディーン・マーチンの働きかけで50年頃からテレビ番組に登場するようになり全米で一般的に知られるようになりました。71年には映画「007/ダイヤモンドは永遠に」でダイヤ密輸団の一味(表向きはラスヴェガスのコメディアン)を演じ、73年の映画「スティング」にもバーレスク・コメディアンとして登場しています。ジェリー・ルイスとディーン・マーティンの「When TV Was Funny」というDVDセットでも華麗なダンスを観る事が出来ます。

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2009年02月10日

Incredible Sonovox - Kay Kyser - 1940 film "You'll Find Out"

ケイ・カイザー楽団が1940年に出演した映画「You'll Find Out」(日本未公開)からの映像。
1939年にアルヴィノ・レイは、軍の通信用に開発されたカーボン製喉マイクを、奥さんのルイス・キングの喉に装着して、エレキギターと声を変調させSINGING GUITARを編み出した。それと同時期に登場した装置がこの映像に登場するSONOVOX。小さなラウドスピーカーを喉に押し当て声帯の代用をさせ、演奏に合わせて口を動かすとまるで楽器が喋ってるかのようになるのだそうだ。この装置は様々なアニメーションの中で擬人化した動物や機械などの声として利用され、またラジオ局のジングルやIDなどにも使われた。「アイ・ラブ・ルーシー」で有名なコメディエンヌのルシル・ボールは1930年代PATHE社のニュースフィルムでSONOVOXのデモンストレーターとして出演していたのだとか。

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2009年02月02日

The Philharmonicas Sextet from Vitaphone short "The Dipsy Doodler"

デイジー・ファンにはお馴染みのレイモンド・スコットの代表曲「パワーハウス」をハーモニカ6人組フィルハーモニカズが軽快に演奏します。1940年にヴァイタフォンというワーナーブラザースが開発したフィルムと音声を同期させるシステム(78回転レコードを使用だとか)で制作された短編音楽映画「The Dipsy Doodler」より。前後に登場する指揮者は、この映画のタイトルでもあるトミー・ドーシー楽団のテーマ曲「Dipsy Doodle」の作曲者ラリー・クリントンさん。

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2009年02月01日

"Pluto" by Clare and The Reasons

ジェフ・マルダーの娘さん、クレア・マルダーを中心としたクレア&ザ・リーズンズのアルバム『The Movie』から「プルート〜冥王星に愛をこめて」をお楽しみください。
間近に迫った来日公演も是非!
この世界観が、どのように再現されるのか楽しみです。

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2008年10月21日

Record Making With Duke Ellington (1937)

レコードってどうやって作るの?
1937年に数ヶ月間という短命に終わったレコード会社MASTER/VARIETYが、宣伝の為にパラマウント・ピクチャーズに依頼して制作させた短編映画。当時のレコーディング現場からプレスに至るまでの行程を記録したドキュメンタリーとして貴重な映像となっています。このレコード会社は、デューク・エリントン楽団のエージェントであったアーヴィング・ミルズによって設立され、短命ではあったものの非常に面白い音源を残しているので注目です。デューク・エリントンはもちろん、レイモンド・スコットの初録音もこのレコード会社から発売されました。他にもPaul Lavalleが本名のJoe Usifer名義で唯一残した音源、Ambrose楽団でヘンテコな楽曲を作り続けたSid PhilipsやAdrian Rolliniなどなど面白い音源が沢山埋もれてます。レイスコの初録音もこのスタジオでこんな風に録音されたのかもしれませんね。ちなみに最後のシーンに出て来るVARIETY 7667というレーベルのレコードは撮影用のレーベルで実在しません。

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2008年10月07日

Cecil Dill and his musical hands

プップップゥ〜と手を擦り合わせて音を奏でる“手屁こきマン”の元祖セシル・ディル氏によるデモンストレーション映像。寒さをしのぐ為に手を擦っているうちに音が出るようになったのだとか。以前、ライブハウスで垂れ流されていた海外の音楽番組で観て以来、ずっともう一度観たいと思っていた映像。YOUTUBEありがとう! ちなみにこういった演奏をMANUAL MUSIC、演奏家のことをMANUALISTと呼ぶそうで、YOUTUBEで検索すると他にもいろんな演奏が楽しめます。

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映画「グーグーだって猫である」予告編

細野晴臣が音楽を担当した映画「グーグーだって猫である」の予告編。少女漫画家・大島弓子の自伝的エッセイ漫画を、細野とは2005年の「メゾン・ド・ヒミコ」でも組んだことのある犬童一心監督が映像化した話題作。
デイジーワールドから発売されているサウンドトラックには、細野晴臣、小泉今日子、高田漣、ハミングキッチン、ワールドスタンダード、青柳拓次、コシミハル、といぼっくすが参加。吉祥寺を舞台に猫と一人の漫画家を中心とした日常を、ゆったりとした優しいサウンドで包み込む素敵な作品に仕上がっています。
オフィシャル・サイトはコチラから。

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Raymond Scott Quintette - Powerhouse - Hit Parade

ラジオ「Daisy Holiday」でもお馴染みレイモンド・スコット・クインテットによる「パワーハウス」。1949年スコットは心不全により急逝した実兄マーク・ワーナーの後継者として人気番組「YOUR HIT PARADE」の指揮者に就任しました。この映像は50年から放送が始まったテレビ版「YOUR HIT PARADE」からの映像。48年に第3期クインテットを結成、メールオーダー専門の自主レーベルMASTER RECORDSを設立。この番組で使用されたジングル「Be Happy Go Lucky」がヒットし、ジングル制作会社「The Jingle Workshop」を設立したりと充実した時期の演奏です。

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