2002年03月12日

ショーシャンクの空に週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

ショーシャンクの空に週間

♪ すみません。日記を書く時間がうまく作れない。言い訳は好きではないのでしませんが、ただ、やはり一度に5枚のアルバム(ワルスタ『ジャンプ・フォージョイ』、ムースヒルとのコラボ盤『FUTARI -グレイスフル・サイレンス』、カマ・アイナとのコラボ盤『FUTARI -バーバリアン・フォーク・ミュージック』、ヨルグとのコラボ盤『タイトル未定』、高田レンくんのソロ『(仮)ララバイ』)を同時制作リリースするのは生まれて初めて。ずっとひたすら地道なレコーディング&ミーティング&デザインとプロモーションのアイデア詰めという毎日だ。イベントやライヴ、執筆の依頼、コメントの依頼も時々入る。という感じ。友人とお酒を暇にカマけてひたすら飲むという時間もなくなった。ただ、この「モンドくん日記」はライフワーク?、出来る限り続けようと思っています。もうしばらく、不定期の更新になってしまうかもしれませんが、よろしくおつき合いのほどを。頑張りますというか、頑張っているのですが、精一杯です。そんなセカセカした日常の合間で、一本のビデオを見た。某深夜番組「ビデオでも見ましょうか」のコーナーで漫画家のエビスさん(ずっと大ファン!)が紹介していたもの。ティム・ロビンス主演の希望のドラマ「ショーシャンクの空に」。ティム・ロビンスは好きな俳優さんで「未来は今」という映画もとても好きだった。「ショーシャンクの空に」、映画の中では「塀の中(刑務所内でのストーリー)では希望を持つことは危険なことだ」という印象的な台詞があって、実際に釈放されたある老人は、しばらく実社会で働くが、すぐに自殺してしまう。「希望」には常に「挫折」という言葉がべったりと寄りそっている。今の都会のひとには、挫折したくないから希望を持たないというひとが本当に多く、ぼくは、ひどい現代病だと思っている。音楽を仕事にしている世界でも、夢を抱き続ける仕事なのに、音楽家は夢を抱き続けるのが難しい。それには、大きな勇気とふてぶてしさ、図々しさ、ある種のいい加減さも必要なのだ。挫折...。その字面を見ているのも辛い言葉。それはそれは大きな傷だろう。死にたくなる人もいる。けれど、そんなことは当たり前、みんな誰もが、しっかり挫折している。そうなのだから。それが自然なのだから。傷のことを自分の中で大袈裟にするナルシズム、ニヒリズム、エレジーは嫌いだ。そんな言い方をすると「あなたは強い」などと言われる。が、人間に「強い、弱い」なんていう言い方も本当はないのだと思う。皆、「弱い」に決まっている。人間なんてモロイ生き物だと思う。だからこそ、希望を持つというのは、ひとが生きているなら当たり前。挫折するのも当たり前。命があって、ここに自分がいることそのもの、その存在そのものが、希望の光だ。そんなことをひしと感じながら見た映画「ショーシャンクの空に」でした。良かった。

3/1(金)から6(木)まで
いろんなプロジェクトのレコーディング&ミーティング&デザインとプロモーションのアイデア詰め。

3/7(金)
デイジー/CUTTING EDGE /AVEX のコンベンションの日。あっという間の一日。というか親族の法事という感じ。面白かった。この日、共にステージに立ったドラマーのゲンくんの当日の素晴らしいルポを記しておきましょう。

「ワールドスタンダード*2002*3/7」
広尾高校裏交差点を右に折れ、下り坂を歩く。ふと東京の都会にいるのを忘れるような和風な建物が現れる。「羽澤ガーデン」。横文字だから瀟洒な洋風建築物をすっかり思い描いていた僕にはイメージを異した。3000坪に及ぶ広大な日本庭園と伝統ある和風建築の屋敷は、大正四年(1915年)に第二代満鉄総裁を勤めた中村是公の自邸として建てられたものらしい。ここでワールドスタンダードが所属する細野晴臣氏主宰レーベル「デイジーワールド」/CUTTING EDGE /AVEX によるコンベンションライブが行われる。

屋敷の入り口を入ると方角を見失うくらいに何度も曲がり、コンベンションが行われる会場に着いた。すでにtakagi masakatsuさんのリハーサルの最中だった。まわりには事務所・レコード会社の関係者と思われる人、照明スタッフ、PAスタッフ、お店のスタッフ。あわただしくて緊迫した雰囲気。僕らは絨毯敷きの細い階段をこつこつと上がるとちょっとした温泉の旅館をおもわせる畳敷きの広い二階の控え室へ案内された。阿部君も到着していて、午後2時には惣一朗さんはじめ、全メンバーがそろい、予定通り、午後2時半リハーサル。狭いステージに椅子を並べ、楽器をセットする。軽くサウンドチェック。まず一曲通して、モニターを確認後再度通す。かなり良い感じ。

第三期デイジーワールドの新たな船出に、僕がこうして細野さん、ユキヒロさん、惣一朗さん、コシミハルさん達と共に出演者として立ち会える事を心から光栄に思った。

本番までの時間は、やっぱりいつものノアルイズノリが始まる。にぎやかで明るい。4時になり、着替えてから、再度ステージに楽器をセットする。

5時。コンベンションライブのトップを切って「ワールドスタンダード(2002?)」は4/3発売予定の『JUMP FOR JOY』の最終曲「LOTUS LOVE」を演奏した。ぎゅうぎゅうの会場に静かに一つになった11音が広がっていく。途中の森田君のソウとカンさんのボーカルが哀愁にあふれて、曲のテーマを奏でる。

細野さんと高橋ユキヒロさんのトークショーやコシミハルさんのステージ(完璧でした)など盛りだくさんのライブ終了後、懇談会で食事とお酒にあずかる。

惣一朗さん、阿部君、武末君、森田君、よりちゃん、権藤さん、山本さん、カンさん、漣君、五十嵐さん。僕の認識の中でだけど、ワールドスタンダードは時代、場所、空間で形を変える。しかし、常に根底には惣一朗さんの豊かな音楽性を備え、「誰もワールドスタンダードではない。誰もがワールドスタンダード」を体言する。

2002年のワールドスタンダードがどうこれから形を変え進化していくのか目が離せない。
(サカシナ・ゲン)
3/8(金)
昼間、MAP用のインタビューを済ませ、夜、下北沢ノアレコへ。今日は高田レンくんとレコーディングのミーティング。レン&ぼく&桜井くんで、各楽曲のアレンジの方向性等をつらつら決める。楽しみ。帰宅後は夢中になっている気志団のビデオを見たりして熟睡。

3/9(土)
胃痛の朝。一日置いて、イベントの疲れがドッと出る。夜は生まれて始めて見る高田渡さんのライヴで渋谷クアトロへ。ステージはもう最高!で、失礼ながらこんなにしっかりしたステージを作られるとは思わず、御本人も「自分でも今日は恐いぐらい指が動いちゃう、線香花火が、最後、パッと明るく光るのと同じだねぇ」などとおっしゃる。共にステージに立ったレンくんのラップ・スティール、佐久間さんのギター&ボーカルも良かった。終演後、ナゴミクスのディレクイターの平田くんと楽屋に挨拶にゆく。レンくんのソロ・アルバムの報告等すると、渡さん「そうなの、よろしくね。iichiko(お酒)があるから飲みなさい」とぼくにすすめる。「乾いたサンドイッチもどうぞ」。面白い。細野さんの話などすると、渡さん「あのひとはラクダみたいだねぇ...」と面白い表現。渡さん、以前からファンだったが、俄然大ファンになってしまった。グレイト!。帰宅後はやはり、夢中になっている気志団のビデオやテープを見たり聴いたりして熟睡...。疲れてる。

3/10(日)
胃痛のままに下北沢へ。ムースヒルとのコラボ盤『FUTARI -グレイスフル・サイレンス』のデザイン打ち合わせの後、ノアルイズのリハーサル。ビール飲めず。帰宅後、又しても気志団のビデオで爆笑。


3/11(月)
秋葉原BOC&COXスタジオへ。レンくんレコーディング初日。曲はドニー・フリッツの渋いカヴァー。メンバーはぼくがドラム、レンくんはスティール、桜井くんはベースとフルアコ・ギター、ピアネットが山本哲也くん。良い感じ。でも疲れたぁ。皆と飲まずにひとり帰宅。胃痛。気志団...。

3/12(火)
確定申告準備、一日、領収書と格闘する。お金の計算で胃痛は続く。苦手。気志団...。

よろしくメカドック音源.....気志団、メジャー・ファースト・アルバム『1/6 ロンリー・ナイト』(東芝EMI .4/11発売):ぼくの目の前に突然現れた、ものすごい面白いグループ!!。ヤンクロックという音楽。外見に惑わされないように。ただのツッパリ・ロケン・ロールなんかじゃありませんよ。ひさびさに本当にびっくりしているのです。
posted by dwww at 00:00| 実録!モンドくん日記