2002年02月28日

ぼくの冬のオリンピック週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

ぼくの冬のオリンピック週間

♪ 冬期オリンピックが終わったなぁ。今回あまり見れなかった。が、閉会式マニア?なのでそれだけ鑑賞。しかし。頑張った選手の方々には申し訳ないが、何の感慨もなかった。まぁ、キッス?とアース・ウインド&ファイヤー!そして御大ウィリー・ネルソンの演奏がグッと来たけど、そのくらい。...そして、朝の新聞で興味深い社説を読んだ。E・ウォルシュというひとが、こんな言い方をしている。「アメリカという国は勝利にはプロフェッショナルだが、敗北にはアマチュアである」と。新鮮なものの捕らえ方だ。アメリカは前を見る国。アメリカは理想に向かって歩き続ける国。アメリカが一番なのだから。それに比べ、日本人の体質にはある種の「負けの美学」すらある。負けたことをどう受け止めるか、認めるか、そして、どう歩んでゆくか、丁寧に摘み取ってゆく国民性がある。このことに関して、とてもプロフェッショナルと言っていい。なのに、最近はそうでもない。音楽の現場でよく感じるけど、うまく行っているときは、みんなひとにやさしい。丁寧な会話、対応、思いやりが、清潔な空気を生む。そして、ヒットがあると誰かが傲慢になるというバブルまでおまけでついてくる。でも、うまくゆかなくなると、乱暴になる。ある種の自分的敗北を認めたくないから、他者責任にする(結果、自分を責めている)。輪が歪んでゆく。引き蘢り、自分を傷つけるひとさえいる。精神的にアメリカナイズされてしまっていると言える現状だ。日本人は本来、わびること、さびること(通称ワビサビ)を認める精神性の高さを持っている。お辞儀の国なのだ。「生きるセンスとは、敗北に対してもプロフェッショナルである」ということではないだろうか。そんなことを思った、ぼくの冬のオリンピック。生意気書きました。

2/22(金)
福田ノリオ氏我が家に来る。次のマップでも面白企画の取材受ける。いっぱい話して飲んだ。

2/23(土)
下北沢。ノアルイズ・リハーサル。見学者/ノアレコ・カナコ。リハ終了後、ブンプクの屋根裏部屋でみんなと飲みながら、ノアレコ・カナコをいじめる。面白い。

2/24(日)
晴天。暖かいお昼2時過ぎ。赤坂グラフィティへ。ノアルイズ・マーロン・タイツ、今年、始めてのライヴなのだ。共演はホット・クマ&オレンジ・カウンティ・ブラザーズ。相当に渋い組み合わせ。リハーサルを軽く終え、夕方、会場近くの中華料理屋さんにメンバーと共に入る。引率はぼく。入ろうと思ったら、入り口の窓から怪しい若者発見。黒のタンクトップというか、洗濯し過ぎのランニング。ロゴは何と大和魂。身体は鍛えているのかと思いきや、かなりの脂肪感あり。ただのプロレス、格闘技全般の闘魂お宅?か。本人ひとり、かなり盛り上がっている。くらっと躊躇したが空腹に負け、結局入る。大和魂くんは絶好調で、すごいオーバーアクションで友だちに熱弁を連打スパーク。聞き耳を立ててはいけないが、どうしても聞こえてくる。あれ?今頃、どうやら消費税の話?。「いってんぜ・ろ・ごー、いってんぜ・ろ・ごー、たまんないぜ」と吠えている。たいした話ではないのだ。すごく面白い。ノアルイズのメンバーもこらえきれず震えて爆笑。まさか、その大和魂くん、横のテーブルでバカ・ウケとは知らず「だから、おまえさぁ、いってんぜ・ろ・ごー。わかる?」なんて続ける。又、たばこの持ち方が最高で?肩から上に腕を下げず、自分の顔の横で煙りがモクモク。粋な感じとも言えるが、どの辺が大和魂なのだろうか。よく観察しても分かりにくい。しかし確実に目が座っている。かなりアルコーツを飲まれてる御様子。絡まれたら最後なので伏せ目がちで食事。ライヴ本番はひさしぶりのためか、実に音楽的。レコーディングしても良かったほどの充実ぶりだった。最後にみんなで気に入っているチャーリー・パットンの曲を歌った。好きな曲だ。ノアルイズは今度、この曲をシングル・カットする予定。大和魂で?。楽しい一日でした。

2/25(月)
二日酔いのまま、いつもの『FUTARI(ふたり)』レコーディング生活に戻る。まぁ、そんな地道な一日ですな。

2/26(火)
重い曇り空。一日レコーディング、青柳くんのトラックと格闘する。今日はウクレレの曲と不思議な電子ピアノの曲。いずれもひとつしか音が入っていない。いい感じ。


2/27(水)
代官山ロイド・カフェへ。時間があったので、服屋/タブロイドなど覗いていると、何故か今野雄二氏遭遇。思わず声をかけたい衝動にかられたが、はがきを持って郵便局へ急がれていたので見送る。今野さんとはぼくと行動範囲が似ているのか、上京してから何度も街で遭遇する。いつかオーガスト・ダーネルの話がしてみたい。ミーティングはナゴミックス・ディレクター/平田くんと次のノアルイズのシングルの件と高田蓮くんのソロの件。終了後、自宅で福田ノリオ取材2回目、同席者は水上徹。終了後、頑張ってレコーディング突入。明け方、ふらふらで終わる。何だか、今日は張りきり過ぎ。

今日の酒量....ギネス黒×2、黒ラベル×3、久保田グラス×2

2/28(木)
25日と同じ日。二日酔いのまま、いつもの『FUTARI (ふたり)』レコーディング生活に戻る。ギターを弾き、テナー・ウクレレを弾き、クラップをしてサンプリングし、まぁ、そんな地道な一日ですな。2月も終わり、お疲れさん。

注目株......ノラ・ジョーンズ『カム・ア・ウエイ・ウイズ・ミー』
posted by dwww at 00:00| 実録!モンドくん日記