2001年12月16日

デイム・ダーシー恐るべし週間



ワールドスタンダード/鈴木惣一烽フ 実録!モンドくん日記


「趣味を軽く扱うな。趣味は選択であり、その人の生き方につながる」。ハリーの名著『地平線の階段』からスーザン・ソンタグ氏の引用です。ホントその通りで、音楽にまつわることすべてが僕のお仕事であり、全くの趣味。だから毎日がお遊びでお仕事。ですから、たのしくたのしく疲れます。この「モンドくん日記」は基本的に僕が毎日、何を見て、聞いて、買って、読んで、何を感じたか?それだけを記したものです。けれど、その記述だけで僕自身の全人格、生き方がわかります。わかるはずです。すべて実録いやホント。気軽に毎週ウォッチングしてみてください。さあ、今日から貴方もモンドくんウォッチャーだ!。(鈴木惣一朗/worldstandard)

デイム・ダーシー恐るべし週間

12/10(月)
来年春にリリースされる予定の、はっぴいえんどトリビュート盤(ビクター)用のアレンジ開始。ぼくのカヴァー曲は現時点まだ発表できないが、「ぼくならこの曲しかないだろう」というセレクトに落ち着いた。今日はサヴァンナ・バンドのようなリズム・アレンジに挑戦。ひさびさにコンピューターも使う。持病/四十肩の痛みは少し和らぐ。

12/11(火)
起きてすぐ、ジャーナル・スタンダードに今期/冬用のコーデュロイ・パンツを取りにゆく。ついでに、カタログを見過ぎて、異常に詳しくなってしまったユニクロのフリース・グッズを点検。いくつか購入などして、少しレコ屋流し、ほどなく帰宅。昨日の作業の続き。それにしても、はっぴいえんどの曲は実は妙な構成だなぁ...、などと改めて思ったりしながら暮れる。
購入音源......アル・グリーン『レッツ・ステイ・トゥゲザー』、ジミー・クリフ『フォロー・マイ・マインド』、ジョージ・ハリスン『バングラディシュ・コンサート』

12/12(水)
まだまだ昨日の作業の続き。もうずっとアレンジを練ってる。少し力んでるなぁ。合間に、明日のこともありデイム・ダーシーさんのバンジョー弾き語り音源などを聴く。ダーシーさん、実はぼく、どんなひとなのか、さっぱりわからないないんです。

12/13(木)
夜、新宿タワー・レコードへ。今日はデイム・ダーシーさんのイベントの日。ぼくは、その前説。お題目は「アメリカの田舎町の恐怖」。楽屋に行くと、いきなり、ダーシーさんとその恋人ヴィクターさん遭遇。ぼくは挨拶するが、彼らの衣装がすごい。目が眩む。全身ストライプ模様。ストライプのシャツ、ブラウス、クツ、ジャケット、パンツ、ネクタイなのだ。本当に「ツイン・ピークス」から飛び出したホラーでモンドな世界。そして、彼らのそのステージがこりゃまた、また凄い。バック・トラックが入ったボロボロのカセット・テープを、モノラルのカセット・テープから出して、ハンド・マイクで踊り歌う、カラオケ・スタイル。バック・トラックは、歪んだエレクトロ・ビート。意外にも?曲がいいので、とってもグルーヴィー。ぼくは一気に和み、御機嫌。デイム・ダーシー。恐るべし。

12/14(金)
ノアルイズ、アルバム記念のストア・イベント、そして雑誌『map』のオールナイト・イベントの長い一日....。実は、今日、ノアルイズはずっと念願だったステージを実行した。メンバーが輪になって演奏するのだ。本来、パフォーマンスというのはお互いの顔を見ながら、輪になって演奏するパブ・スタイルが自然。ノアルイズは普段そうやって練習している、いつも。ずっと、やってみたかったのだ、いつもの雰囲気でライヴをするスタイル。客席の中央にイスを並べ、あえてマイクなども通さず、本当に生の音だけでぼくたちは奏でる。お客さんは逆にぼくたちを囲む。しかも演奏開始時刻は朝の4時半。もう、ぼくなどはフラフラで、お酒の勢いもあるつつの、本当に半分眠りながらの演奏。その場に居合わせた人たちは幸せそうだった。とても良いことをした気持ち。ダーシーさんも感激してた様子。ぼくは帰り際、彼女に、母のハンド・メイドの不思議なふくろうのぬいぐるみをプレゼントする。「こんなもの、見たことがなぁーい、うれしいわぁ。ノアルイズは最高にキュートよぉう!」と叫んでた。うれしかった。

12/15(土)
爆眠のはずがむっくり起きて、はっぴいえんどのトリビュート・レコーデイング。一日。


12/16(日)
白金/トランブランへ...。今日は福岡史朗くんの記念すべきのレコ発記念(『一期の畝』)ライヴ。細野さんは今日は、忠さんのステージで頑張ってる日....。こころに止めながら、ぼくはプロデューサーとして福岡くんがいる白金へ向かった。少し遅れて行くと、すでにオープニング・アクトの方がギターを静かに奏でている。満席の会場。後ろに座る。いつもの仲間たちがいる。皆、家族や友だちを連れてきている。アット・ホームな雰囲気というのはこういうことを指すのだ。暖かい会場、暖かいステージで、福岡くんはサクサクと、いつもながらのおかしな口調で曲を進める。曲の純度が異常に高い。みんなにそれは確実に伝わっている。いわゆるライブハウスのカタルシスやモチベーションとは逸脱した、イノセントな響きのある世界。こんな風に「暖」をとるライブというのもある。平和な時間。音楽を少しやるだけでで、こんな風になれるなんて.....。やっぱり、音楽って、単純でいいな。だからこそ、いい。さあ、2001年もあと2週間だ。
posted by dwww at 00:00| 実録!モンドくん日記