1999年01月01日

quiet voice 1999_ a happy new year 1999


 やあみなさん、しばらくでした。とうとう1999年になっちゃったね。思えばずいぶん長いあいだ、このサイトは仮死状態だったな。みんな忘れてるだろうし、こうしてこっそり書かせてもらおうっと。でもこれからはレギュラーで放送してるラジオと同じペースで‥おっと、こんな宣言はやめとこう。

 さて本題だ。今言ったようにぼくはJ-Waveで番組をやってるけど、最近ではラジオが一番面白いんだ。何が好きかって、編集以上のものはない。自分がこんなに編集マニアとは知らなかったので、道を間違えたかもね。だって音楽をつくるより面白いんだもん。これ、まずい?ここQuiet Lodgeに潜って、一晩中コツコツつなげてると我を忘れるよ。音楽を作る時も同じように忘我の境に入るけど、編集ってそれとは次元が違うね。DJの喜びかな。ハードディスクに声やコントや音楽といった全ての素材を取り込んで、デジタル・パフォーマーでエディットするんだ。かなり細かい作業さ。密度が濃いったらありゃあしない。だから毎週このやり方でつくりこむのは無理なんだ。なるべくやりたいけど、月に二回が限度かな。で、これほど入れこんでるのに、ラジオは放送したらおしまい。これがいいんだ。CDと違う潔さ。せいせいするんだ。勿体無いと思うこともあるけど。ところでこの番組はいつ終わるんだっけ?当初は半年の約束が、もうじき一年になるのか。やめたら編集エネルギーの行き場に困るよ、きっと。でも続けるのもてえへんだしなあ‥どうなるのか誰も今のところ知らない。

 次の話題。一月四日の放送にゲスト出演してくれた松本隆くんのこと。彼のサイトはきれいで上手につくられてるよね。「風街茶房」っていうんだけど、今となってはそこのリンクからここに来た人も多いんじゃないかな。だったらぼくがそこで対談してるのも知ってるね?松本くんとラジオやサイトで話したことは、今からもう三十年も前にやってたぼくたちのバンド、「はっぴいえんど」にまつわる当時のこと。ラジオでも言ったけど、ぼくは今まで振り返ったことがないんだ。少なくとも自分からはね。ほんと。しかし今になって振り返りたくなったのは何でだろう。1999年という時代のせいかな。ここら辺のことは今度また刊行されるムック、「モンド・ミュージック3」のインタヴューで鈴木惣一郎くんに答えてるから、読んでみてね。

 さて、この続きは来週書こうかな。では股(Y)。

1999.1.1 Haruomi Hosono
posted by dwww at 00:00| quiet voice 1999-2007