この歳になって初めてソロのライブDVDが出るとはねえ。今まで何をやってたんだろう・・ボーッとしてたんでしょうか。
9月18日は敬老の日ということで、ぼくは既にお祝いされる側に立っていることにがく然とした。娘に「ぼくはいつからお爺さんになったんだろう?」と聞くと、孫が生まれてからじゃないの?という答え。そりゃそうだが、人間はどこから「老人」になるのか、興味深い。ある年齢になれば、健康診断などのお知らせが役所から届いたりするし、映画鑑賞の代金が安くなったり、公共の乗り物も無料になるらしい。老化などは個人差があるのに、社会的立場が年齢で決定されるのは居心地が悪い。それは少年法の匿名問題にも通じることかな。
さて、一緒に祝われていた母がこのDVDを見て感想をひと言。「"第三の男"はいい映画だったし、あの音楽も忘れられない‥それに比べて(ぼくの演奏は)間が抜けてる」という直球にズキンとやられてしまった。「あのねえ、アントン・カラスのチターと比べられても‥」と弁明する気力も萎え、親の手厳しさも健康の証と受け止めた次第。
このDVDの特典には「隠し映像」が収められているが、届いた製品版の特典メニューを開いて探せど、どこにも見当たらないので焦った。さては構築に失敗したか?と思いきや、若干みつけにくくしてあるのも意図があってのこと、と思い出した。なにしろその映像は自分でカメラをセットし、一人で歌ってるヘンテコなものだからだ。振り返ってみればこの一年、数度に渡るライブで歌った「風をあつめて」という歌・・これを間違えずに歌えたためしが無い。それが悔やまれるのでDVDに完全版を収録することにしたのだ。ところが何度歌ってもやっぱり途中で間違えてしまう。その映像を後で見ると、これがまた面白いったらありゃしない。誰も見ていない所での独演は「地」が出てしまうものだが、つくづく自分が根っからの浅草風ファニーボーンだと再認識するハメになり、いっそのことこの数回の間違い版も特典に収録することにしたのだ。ところがこういう類いのものこそ隠してもおきたくなるのが常で、デザイナーの岡田君がワザワザ見つけにくくしてくれたというわけだ。
DVDを手にした方へ補足しておこうと思う。特典映像のメニュ画面に飛ぶと、メンバーの顔が恥ずかしそうに赤く反転する。しかしこれはただただ赤くなるだけで、何も起こらない。「東京シャイネス」だけにみんな恥ずかしがり屋さん、ということを顕しているだけだ。例のヘンテコ映像を見るにはここで「偶然」の味方が必要になる。それがなければ映像が隠れていることさえ知られないだろう。「誰も知らない」という寂しい事態を避けるため、「映像が隠れてるヨ」とここで教えちゃうべきだろう。逆にある日偶然映像が開いたりすると、発見の喜びにひたれるということもありかな。とはいえ「Misty」のようなゲームじゃないので、攻略本を出すほどの隠しモノでもなく、既に見られた方もいるんだろうね。
今回はここまで、また来週!
2006年09月21日
quiet voice 2006_ 「東京シャイネス」DVD!
posted by dwww at 00:00| quiet voice 1999-2007